新しい研修プログラムの紹介
特定非営利活動法人HIKIDASHIは、2025年に策定される「プレコンセプションケア推進5か年計画」に基づき、新たに企業向けのプレコンセプションケア研修プログラムを開発し、提供を開始しました。このプログラムは、HIKIDASHIが長年にわたり展開してきた包括的性教育のノウハウを活かし、プロボノ協力者と連携して設計されたものです。新しい研修プログラムは、企業が抱える多様なニーズに応じたカスタマイズが可能で、特に新入社員や管理職向けの内容が充実しています。
プレコンセプションケアの重要性
子ども家庭庁は「プレコンセプションケア」を、性別に関わらず適切な時期に性や健康についての正しい知識を持ち、妊娠や出産を考えたライフデザインを行うことと定義しています。HIKIDASHIのプログラムは、これを深く理解し、実践するための研修を企業に提供し、社員の健康やキャリアに対する意識を高めることを目的としています。
モニター企業を募集中
HIKIDASHIでは、プログラムの提供にあたり、初めて参加する企業向けに、通常価格から半額で受講できるモニター企業を2社募集しています。モニター企業は、実施後に研修に関するアンケートに協力していただくことが条件です。興味のある企業は、HIKIDASHIの公式ウェブサイトからお問い合わせいただけます。
研修プログラムの詳細
今回開発された研修プログラムは、以下の4つのコースから選べます。これらは企業のニーズに応じてセミオーダー形式で提供されます:
1.
ライフプランとキャリア形成を両立するワークショップ
- 対象: 若手社員〜中堅社員
- 内容: 個人のライフプランとキャリア形成を統合するためのワークショップを実施し、長期的な視点での人生設計を見据えた内容。
2.
ジェンダー平等とワークライフバランス研修
- 対象: 管理職、リーダー層
- 内容: プレコンセプションケアやリプロダクティブ・ライツ、女性の健康課題などについて学び、ジェンダー平等を促進します。
3.
女性の健康課題に関する理解促進研修
- 対象: 管理職・人事担当者
- 内容: 女性特有の健康問題についての知識を深め、職場での適切な配慮やサポートを学びます。
4.
多様性理解を深めるダイバーシティ研修
- 対象: 全社員
- 内容: 性別や年齢、障害などの多様性を理解し、誰もが活躍できる組織文化の醸成を目指します。
これらの研修は、企業の状況に応じた内容にカスタマイズ可能です。
HIKIDASHIの実績
HIKIDASHIは、設立以来、包括的性教育の普及活動に取り組んできました。これまでの講演活動では、園児から大学生まで、幅広い年齢層に対して教育を行い、累計で約1万件以上の受講者に指導を行っています。
最後に
HIKIDASHIの代表、大石真那氏は、今回のプログラムが企業にとって有意義な内容であると自信を示しています。彼女は「人権教育、ジェンダー平等、多様性の尊重を基盤とした包括的な取り組みが今後の企業経営において重要である」と述べています。この新たなプログラムを通じて、多くの企業が健康的で働きやすい環境を構築できることを願っています。