上尾永代供養墓霊園 昌福寺、永代供養墓「燈」を販売開始
埼玉県上尾市に位置する昌福寺が、2024年9月28日より新たな永代供養墓「燈」の販売を開始します。JR上尾駅から車で5分ほどの場所にあるこの霊園は、近年増加している「お墓の後継者がいない」「子どもに負担をかけたくない」といった現代的な悩みへの対策として、株式会社エルターナルと提携して、無期限かつ個別安置が可能な供養墓を提供することにしました。
永代供養墓とは?
永代供養墓は、伝統的なお墓とは異なり、家族に代わって寺院や霊園が供養を行う形式のお墓です。一般的に、年間管理費や寄付金が不要で、檀家になる必要もありません。これは、家族に負担をかけず、供養を続けるための新しい選択肢として注目を集めています。
増え続ける新たな課題
調査によると、2024年には永代供養墓を選ぶ人の割合が全体の80%近くに達するとしています。しかし、一方で「合祀」に対する抵抗感がある人々も多いとされます。合祀とは、他の方のお骨と混ぜて埋葬する方法であり、故人を個室で安置したいという希望と矛盾しているため、新たなニーズが生まれています。
昌福寺の新しい取り組み
永代供養墓「燈」では、個別安置期間を設けず永代にわたって利用できる区画を提供します。これにより、家族だけで眠る安心感を持ちながらも、管理費用や掃除の手間がかからないようになっています。このモデルは、現代のニーズに応える次世代型の永代供養墓として、大きな注目を集めています。
「燈」の特徴
- - 完全個室型で、納骨の期限や人数に制限がない。
- - 年間管理費や寄付金が不要。
- - 宗派、不問で誰でも利用可能。
- - 石造りで、伝統的なお墓の雰囲気を再現。
- - 移転サービスがあり、他の寺院の「燈」にも移動できる。これも大きな魅力です。
昌福寺の歴史
昌福寺は、1496年に創建されて以来、500年以上の歴史を有する古刹です。江戸時代には3代将軍・徳川家光から寺領を賜っており、その歴史的重みは格別です。境内は松やモクセイに囲まれた静かな環境にあり、地域住民の憩いの場ともなっています。
株式会社エルターナルの役割
エルターナルは、地方創生や観光資源開発を手掛けるベンチャー企業で、従来の墓地販売の枠を超えた新しい供養のカタチを追求しています。代表の小久保氏は、熊谷市の龍泉寺での成功事例をもとに、全国各地の寺院の墓地販売をサポートし、社会課題の解決を目指しています。
まとめ
上尾永代供養墓霊園 昌福寺で新しく開始される永代供養墓「燈」は、現代人の多様なニーズに応える選択肢として、非常に注目されています。後継者の負担や合祀への抵抗感など、悩みを持つ多くの人々にとって、安心できる新たな供養の形が生まれたと言えるでしょう。今後の動向にも注目です。