富士通と日本IBMが協業。テクノロジーで社会課題解決を目指す新たな取り組み
富士通と日本IBMの新たな協業計画
富士通株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社は、社会が抱える様々な課題を解決すべく、新しい協業検討を開始した。この取り組みでは、両社の持つ先進的なテクノロジーと専門知識を組み合わせ、特に日本市場における「AI」「ハイブリッドクラウド」「ヘルスケア」領域での課題解決を目的としている。
1. 企業向けAIの活用
AI技術の導入が進む中、企業は業務特化型のAIによる生産性向上を期待している。しかし、そのためには基盤の整備が急務とされている。富士通と日本IBMは、両社の強みを活かし、AIによる社会システムの革新を目指して協力する。
検討内容
具体的には、業種や業務に特化したAIの開発や、AI基盤の統合に向けた取り組みが行われる。特に、日本語に対応した大規模言語モデル(LLM)の利用や、AIガバナンスの整備などが進められる見込みだ。
2. ハイブリッドクラウド戦略
次に、ITシステムのハイブリッドクラウド化が進む中、データセンターでの運用効率化やコスト最適化が求められている。両社は本領域でも協力し、効率的かつ安全なシステム環境の実現を目指す。
検討内容
具体的には、国内法令に適合したシステム構築に向けた連携や、クラウド環境の高度化、さらにFinOpsの適用に関する検討が行われる。これにより、効率的かつサステイナブルなIT環境の実現を目指す。
3. ヘルスケア分野における新たなAI活用
日本は現在、医療体系の維持や、ドラッグロスといった様々なヘルスケアの課題に直面している。AIを活用した医療データの利用促進は、これらの課題に対する解決策となる可能性が高い。
検討内容
両社は、医療データを中心に連携を進め、データプラットフォームの活用を検討する。これには、AIサービスの共同開発も含まれる。法律遵守を前提に、安心して医療データを利用できる環境の構築を目指す。
両社のパーパス
富士通は「イノベーションによって社会に信頼をもたらす」との理念を掲げ、様々な技術開発を通じて社会や顧客の発展に貢献していく姿勢を示している。一方、日本IBMは「世界をより良く変える触媒となる」ことを目指し、社会の安全と安心を重視した技術開発を進めている。
未来に向けた展望
両社は共通の価値観に基づき、「テクノロジーを通じて、持続可能な社会の実現」を目指していく。この取り組みは、2025年までに具体的な合意書の締結を目指し進められる予定である。
これらの取り組みは、富士通と日本IBMが正式な契約を交わした上で、法令遵守を前提に順次進行する。今後の展開に注目が集まる。
会社情報
- 会社名
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日本アイ・ビー・エム株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
- 電話番号
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03-6667-1111