小説『元カレごはん埋葬委員会』、英語版が国際展開
川代紗生による小説『元カレごはん埋葬委員会』が、2025年10月にアメリカとイギリスで英語版が同時に発売されることが決まりました。英語版のタイトルは『The Ex-Boyfriend’s Favorite Recipe Funeral Committee』。アメリカではCROWN、イギリスではSimon & Schuster UKから刊行される予定です。
物語のテーマと内容
『元カレごはん埋葬委員会』は、失恋の辛さを乗り越え、相手との思い出の料理を再び楽しめるようになることをテーマにした連作短編小説です。2024年に日本語版が発売されると、多くの共感が寄せられ、映像化の問合せも多かったと言います。特に、料理を通じて失恋の思い出を抱えた主人公の物語は、広い世代の読者に共鳴する内容となっています。
日本版がリリースされた直後から、台湾、韓国、タイを始めとした各国から翻訳のオファーが殺到し、特にアメリカでは大手出版社による「プリエンプト」という特別な契約手法が適用されました。
プリエンプト契約の背景
プリエンプトとは、アメリカの大手出版社の編集者が他社との交渉を止めて独占契約を結ぶ手段であり、通常提示される条件は非常に高額です。今回、Crown Publishingの編集者であるAmy Einhorn氏がこの手法を発動し、本作品への強い期待を表しました。これは日本の書籍では稀なケースであり、国際的な注目が集まる理由がここにあります。
海を超えた共感の声
物語の内容は日本国内にとどまらず、アメリカやイギリスの出版社の社員からも共感の声が寄せられています。「彼はイタリア人で、ミートボールスパゲティを作ってくれた後、帰国して帰ってこなかった」という声や、「私の『元カレごはん』はチキン65ですが、失恋以降、これを食べることができなくて悲しい」というエピソードが多く寄せられています。これらの体験談は、失恋をテーマにした本作が国境を越えて多くの読者に受け入れられている証左と言えるでしょう。
英語版の展開と著者のプロフィール
英語版の翻訳はYuka Maenoが担当し、Amazon USおよびUK、ならびに主要書店での販売が行われます。
川代紗生(かわしろ・さき)は1992年に東京都で生まれ、早稲田大学国際教養学部を卒業しました。彼女は書店員としての経験を通じ、恋愛観や人生観を率直に描いた作品を手がけており、エッセイ集『私の居場所が見つからない。』が好評を博しています。本作『元カレごはん埋葬委員会』は、彼女の初の本格的なフィクション作品となります。
書誌情報
- - 書名:『元カレごはん埋葬委員会』
- - 著者:川代紗生
- - 発行:株式会社サンマーク出版
- - 発売日:2024年12月6日
- - 判型:四六判並製/400ページ
- - 価格:1,760円(税込)
- - ISBN:978-4-7631-4096-8
詳細は
こちらを参照ください。
会社概要
- - 会社名:株式会社サンマーク出版
- - 所在地:東京都新宿区北新宿2−21−1
- - 代表者:代表取締役 黒川精一
- - 事業内容:出版業(書籍・電子書籍)、関連事業
- - URL:www.sunmark.co.jp