送電設備の新技術
2024-08-06 16:55:17

センシンロボティクスと中部電力がAIで送電設備の安全を強化

新たなAI技術が送電設備の安全性を向上



株式会社センシンロボティクスと中部電力パワーグリッドは、送電設備の異常を自動で検出する新しいAI技術を共同開発し、その成果を発表しました。この技術は、特にリアルタイムでの異常検出機能に重点を置いており、電力インフラの安全性向上に大きく寄与することが期待されています。

技術の概要


新たに開発されたAIは、送電設備の点検における異常を早期に発見するためのものです。モバイルデバイス上で受信可能なドローンからのライブ映像を用いて、これまでに「電線」の素線切れや「がいし」の破損などの異常に対応してきましたが、最新の技術では「ダンパ」や「スペーサ」の重錘脱落などもリアルタイムに検出できるようになりました。これにより、重要な電力インフラの監視がより強化され、迅速な対応が可能となります。

また、鉄塔に関連した異常についても新たに検出機能が追加されました。特に「ボルト」の脱落や「鉄塔錆」の発生を見逃さずに特定することができ、これにより異常の早期発見が実現します。異常の種類は多様ですが、AIはそれぞれの鉄塔の種類や塗装色に応じた学習を行っており、さまざまな状況に適切に対応する能力を備えています。

今後の展開


新たに開発された異常検出機能は、2024年度中にアプリケーション『POWER GRID Check』に搭載される予定です。このアプリケーションはドローンを活用し、送電設備の点検をより効率的に行うことができます。特に、ユーザーからのフィードバックをもとにAIの精度向上を目指し、継続的な学習とアルゴリズムの改良も行われる計画です。

また、センシンロボティクスは変電設備に対するAI技術の適用も視野に入れています。将来的には、送電設備だけでなく、変電設備の保守・保全に関してもアプリケーションの実用化を進めていく予定です。

センシンロボティクスのビジョン


センシンロボティクスは、「社会の当たり前」を進化させることをミッションに掲げています。AIとデータを駆使し、インフラの老朽化や労働力不足、コスト上昇といった課題を解決するためのさまざまなソリューションを提供しています。将来的には、サステイナブルな社会を実現するための取り組みを続けていくことで、より安全で効率的なインフラの構築を目指しています。

東京都品川区を拠点とするセンシンロボティクスは、今後も新たな技術開発を進め、社会に貢献していくことが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社センシンロボティクス
住所
東京都品川区大井一丁目28番1号住友不動産大井町駅前ビル4階
電話番号

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