西日本鉄道、ムンバイで賃貸オフィスの共同開発を開始
西日本鉄道株式会社が、インドの大手デベロッパーであるRunwal Enterprises Limitedおよび玄海キャピタルグループのGenkai Capital Secured Investment Pte.Ltd.と協力し、ムンバイにおける賃貸オフィスの開発に参入します。このプロジェクトは、企業の国際的な展開を推進する重要なステップとなります。
ムンバイのビジネス環境
ムンバイは、約2200万人の人口を誇るインド第2の都市であり、オフィス供給が活発に行われています。オフィス市場の成長が期待される中、『Runwal BKC』プロジェクトは、ムンバイのビジネス中心区BKCから徒歩10分の距離に位置します。BKC地区は、1970年代から開発が進められており、ITおよび金融業界をリードする企業が集まる地域です。
プロジェクト概要
本プロジェクトの建物は、地下4階、地上12階建てで、延床面積は約28,800㎡(約8,700坪)を予定しています。プロジェクトの着工は2025年12月、竣工は2029年6月を見込んでいます。また、エネルギー効率や持続可能性を考慮した設計が施され、国際的な環境認証であるLEEDを取得する見込みです。
交通インフラの発展
このBKC地区は、今後の交通インフラの整備が期待されており、Kurla駅近くのメトロやインド高速鉄道の駅も建設予定です。これにより、利便性が向上し、多くの企業が集まるビジネスエリアとしての地位をさらに強化するでしょう。
海外進出に向けた戦略
西日本鉄道は第16次中期経営計画において、海外不動産事業の拡大を目指しています。このムンバイの共同開発事業は、その重要な第一歩となります。今後は現地パートナーとの協力を通じて、更なる不動産開発を進め、持続可能な街づくりや収益基盤の拡充を図る方針です。
共に参画するRunwal社とGCSI社は、各々が地域に根ざした実績を持つ企業であり、相互に強みを生かしながら協力していくことで、本プロジェクトの成功を目指します。
参考情報
- - Runwal Enterprises Limited
所在地: Mumbai, India
設立年: 1978年
主な事業内容: 不動産開発
- - Genkai Capital Secured Investment Pte. Ltd.
所在地: Singapore
設立年: 2015年
主な事業内容: 投資事業
この取り組みを通じて、インド国内での信頼性のある不動産開発事業が確立されることが期待されています。