長野県のへき地医療改革を目指すオンライン診療研究会の開催

長野県でのオンライン診療研究会の重要性

2025年5月15日、長野県塩尻市で「第3回長野県オンライン診療研究会」が開催されます。この研究会では、オンライン診療の先駆者3名が登壇し、全国の実践事例を基にした議論が行われる予定です。参加は現地とオンラインのハイブリッド形式で、参加費は無料。医療関係者から一般の方まで、幅広い方々の参加が期待されています。

地域医療が直面する課題

日本の地方では、医師不足や高齢化が進行し、一部の地域では医療機関の閉院が脅かされています。特にへき地や離島では、医療アクセスが著しく低下し、地域住民にとって深刻な問題となっています。こういった状況を解決する手段として注目されているのが、オンライン診療です。この取り組みにより、患者は自宅にいながら医療を受けられ、医師も移動の負担を減らすことが可能になります。特に慢性疾患の管理や初期判断において、オンライン診療は効果を発揮しています。

研究会の内容と特徴

参加することで、参加者は全国の先進事例について直接学ぶことができ、現地の関係者との対話を通じて深い理解を得られます。また、展示ブースではオンライン診療関連の製品を体験する機会も設けられています。このような交流の場は、医療現場での新しい取り組みを推進するための重要な機会です。

具体的なプログラムは以下の通りです。

- へき地離島医療DX：鳥羽市での取り組みについて、小泉圭吾氏（鳥羽市立神島診療所／三重県へき地医療総括監）による発表。
- 当院のオンライン診療の実際：8年間の経験から学んだ知識を大林克巳氏（大林クリニック）が共有。
- オンライン診療の必要性：令和6年能登半島地震に際して、根上昌子氏（ねがみみらいクリニック）が話します。

日時は2025年5月15日（木）13:00～15:30で、会場は塩尻市民交流センター「えんぱーく」。参加対象は医療関係者、行政職員、企業関係者、一般の方で、参加はすべて無料です。参加申し込みはオンラインで可能です。

研究会の背景と主催団体

地域医療において、オンライン診療を活用した持続可能な医療体制が必要とされています。この研究会は、一般社団法人信州医療開発が主催し、医療関係者が具体的な事例を共有し合うことで、より良い医療体制を目指しています。

信州医療開発は、2024年に設立され、長野県塩尻市を拠点としています。これまでにも多くの参加者が集まり、報道各社からも注目を集めています。オンライン診療に関する最新情報を得ることができる貴重な場であり、地域住民にとっても大きな利点となります。