トルコでのリアルズとFAOの協力
2026年1月、トルコ南東部カフラマンマラシュ県で、認定NPO法人REALs(リアルズ)が国連食糧農業機関(FAO)との協力の下、特別な研修プログラムを開始しました。このプログラムには200名以上の参加者が集まり、彼らのライフスキル向上や社会的結束を目指しています。
争いを防ぐために
リアルズは、争いを未然に防ぎ、人々が共存できる社会を育むことを目的とした平和構築活動に取り組んでいます。世界各地で発生する紛争や社会的分断の問題に対処する方法として、今回はトルコ南東部での雇用支援と社会的結束の強化に焦点を当てています。このエリアは、2023年に発生した大地震によって甚大な被害を受け、特に農村部では経済的困難が深刻化しています。
具体的な研修内容
集まった参加者は、次の二つの研修に分けられました。
1.
ライフスキル研修: 公共・民間部門から114名が参加し、労働倫理、ジェンダー平等、労働安全について学びました。特に体験型の演習を通じて、非言語コミュニケーションの大切さを体感し、参加者の理解度も向上しました。
2.
社会的結束とジェンダー平等セッション: 地域住民114名を対象にしたこのセッションでは、参加者同士が自らの経験を共有しながら相互理解を深めました。多文化環境における支え合いの重要性を認識し、日本の文化「千羽鶴」を用いて折り鶴を制作する活動も行われました。
折り鶴は「健康」「平和」「家族の未来」への願いを込めた象徴として、多くの人々に希望をもたらしました。
参加者からの声
研修終了後、参加者からは多くの前向きな意見が寄せられました。シリア人女性は「労働法や社会保障について知ることで将来への不安が減りました」と語り、トルコ人男性は「以前はジェンダー平等に疑問を持っていましたが、具体的な例を通して理解が深まりました」と感じたことを伝えています。
特に、初めはジェンダー平等に否定的だった参加者が、議論を通じて意見を変える姿に他の参加者も感銘を受けました。更に、研修中の支え合いが、参加者同士の絆を深め、相互信頼を向上させる結果に繋がりました。
今後の展開
カフラマンマラシュでの活動はひとまず一区切りを迎えますが、2月には別の都市キリスにてさらなる研修を予定しています。この活動は、インフラや農業支援と同様に、「人と人との関係を再建すること」が重要である旨も、リアルズの今後の活動方針として位置づけられています。
REALs(リアルズ)の理念
1999年に創設された認定NPO法人REALsは、社会的に疎外された地域での活動を通じて、国際的な紛争予防や緊急支援に取り組んでいます。特に、農業の生産性向上や雇用創出を図りながら、ジェンダー視点を重視した活動を展開し、持続可能な平和を目指しています。
地域の声を大切にし、コミュニティ全体の結束を高めていくことで、未来に繋がる希望ある社会を築くことが期待されます。