引き出物の未交換問題、実態が明らかに
結婚式の引き出物は、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを伝える大切なアイテムですが、実はその多くが受け取られていないという驚くべき事実が浮上しています。株式会社ParaLuxが実施した調査によると、引き出物が有効期限内に交換されない「片道ギフト」と呼ばれる現象があることが分かりました。
調査の背景
近年、引き出物のスタイルは進化しています。従来のカタログギフトから、ゲストが自由に選べるデジタルギフトの普及へと移行してきています。しかし、この進化の裏には見逃されがちな課題が存在しています。それは、贈り手がゲストに何を受け取ったのか、またいつ受け取ったのかを知る手段がないということです。この状況が「片道ギフト」を生み出す要因となっているのです。
今回の調査は、引き出物の現状を数値的に明らかにし、改善の糸口を見つけることを目的に行われました。
調査概要
調査は2026年4月に、結婚式や披露宴に参加した経験のある20〜40代の男女を対象に実施されました。有効回答数は1,068名に達し、冊子ギフトでは17.8%、デジタルギフトでは16.6%が有効期限内に未交換であることが判明しました。
片道ギフト問題の実態
「片道ギフト」とは、贈り手の思いとは裏腹に、受取人が有効期限内に商品を交換せず、その引き出物が実質的に届かなかった状態を指します。調査によれば、引き出物を贈った新郎新婦5人のうち、約1人の引き出物が実際には届いていないという計算になります。
特に、デジタルギフトの未交換理由の1位は「忘れた」というものです。調査によれば、60.7%の人が「デジタルギフトは忘れてしまった」と回答しており、通知に埋もれてしまうことが新たな課題とされています。一方で、冊子カタログでの未交換理由は「面倒」にも移行していることがわかりました。
男女の好みと引き出物の印象
「印象に残っている引き出物」を自由回答で聞いた結果、最も多かったのは「カタログギフト・ギフトカード」で、28.1%を占めました。続いて食べ物や飲み物、食器類が上位にランクインしました。また、男女で好みが異なり、女性は食品やスイーツ、男性はキッチン用品やインテリアを好む傾向が見られました。
引き出物デジタル化の限界
引き出物のデジタル化は、多くの人々にとって便利だと支持されていますが、その一方で問題は解決されていません。「片道ギフト率」は、冊子時代から大きく変わらず、その根本的な構造的課題が依然として残っています。結婚式の引き出物にかかわる資産が無駄に消費されているという点も見逃せません。
まとめと今後の展望
ParaLuxは「ひとりひとりが思い描く、それぞれの結婚式を簡単に」をビジョンに掲げ、テクノロジーを活用して引き出物の手続きをスムーズにするサービス「プラギフ」を展開しています。QRコードで簡単に商品を選択し、交換状況をリアルタイムで確認できる新しいサービスを通じて、「片道ギフト」の問題解決を目指しています。今後、引き出物が「片道」から「往復」へと変わることに期待が寄せられています。