ゼロボードが神奈川県と連携、脱炭素推進に向けた協定を締結
株式会社ゼロボード(東京都港区)は、神奈川県知事・黒岩祐治氏と共に、県内事業者におけるCO2排出量の見える化を促進するための連携協定を締結しました。この式典は2025年4月16日に神奈川県庁で行われ、ゼロボードの代表取締役、渡慶次道隆氏が出席しました。
神奈川県の目標と背景
神奈川県は2050年を目指したカーボンニュートラルの確立を見据えて、2030年度までに温室効果ガスの排出量を2013年度比で50%削減することを掲げています。2022年度のデータによると、神奈川県のCO2排出量は約5,677万トンに達し、特に産業部門と業務部門による排出が顕著で、両者で約半分を占めています。このため、企業の脱炭素化をデジタル技術を通じて効率化する必要がありました。
連携協定の具体的な内容
今回の協定には以下の主要なポイントがあります。
1.
CO2排出量管理システムの普及促進:県内企業へのシステム導入を促進するため、セミナーの開催や公式ウェブサイトでの情報発信を行います。
2.
排出量データの活用:収集した温室効果ガスデータを基に、業種別の支援策についての検討を進めます。
3.
計画書提出の事務負担軽減:脱炭素化の進捗を示す計画書に必要なフォーマットへの対応を行い、企業の事務負担を軽減します。
渡慶次氏はこの協定を通じて、「ゼロボードのシステムは特に自動車製造業や建設業など、長いサプライチェーンを持つ企業において強みを発揮します」と語り、脱炭素への取り組みが企業の価値向上に寄与することを強調しました。
中小企業の課題に寄り添うサポート
多くの中小企業が直面する人手不足や知識不足の状況に対し、ゼロボードはGHG排出量の算定と可視化を進める「Zeroboard」というソリューションを提供し、削減計画を策定し容易に実行できる環境を整えることを目指しています。
Zeroboardの特徴
「Zeroboard」はGHG排出量の算定、開示、削減までをサポートするクラウドベースのソリューションです。国内外のサプライチェーンや製品ごとの排出量を視覚化し、削減貢献量の登録も可能です。各種レポート作成にも対応しており、企業の脱炭素経営を後押しします。
企業向けの取り組みも充実
ゼロボードは毎月、企業向けに脱炭素経営に関するウェビナーを開催しています。最新の脱炭素に関する情報や、システム活用の方法について解説しており、多くの企業に参加を呼びかけています。詳細はゼロボードの公式ウェブサイトをご覧ください。
今後の展望
今後、神奈川県とゼロボードは連携をより一層強め、県内事業者の脱炭素化の取り組みを支援していく方針です。これにより、地域全体の持続可能な発展に寄与することが期待されています。
会社概要
- - 社名:株式会社ゼロボード
- - 所在地:東京都港区三田三丁目5-27
- - 設立:2021年8月24日
- - 代表者:渡慶次道隆
- - 事業内容:ESGデータソリューションの開発・提供
ご興味のある方は、詳細情報やサービス内容について会社ウェブサイトを通じてご確認ください。