中高生向けの月経教育教材が誕生! クラシエとARROWSの新たな試み

中高生向け月経教育教材が登場

教育現場での性に関する授業は、時に一方的な説明に終わりがちです。そんな現状に対する子どもたちのニーズを受け、株式会社ARROWSとクラシエ薬品株式会社が共同開発した新しい教材が発表されました。これは、月経の仕組みや、痛み・不調への対処法を学ぶ機会を提供するもので、特に中学生に焦点を当てています。

教材開発の背景

ARROWSが実施したアンケートによると、中高生の多くが「月経の対処法」や「相手への配慮」を知りたいという声を上げました。これを受けて、月経とその影響について理解を深めつつ、性教育を自分ごととして捉えられるような授業作りが求められていました。

クラスでの月経の授業は、知識を習得するだけでなく、理解や共感を育む場でもあるべきです。特に、女性は自身の体について学び、対処法を取得することが大切であり、男性もまた、どのように配慮できるかを考える必要があります。

教材の概要

教材名称：みんなで知ろう月経のこと

- 授業時間：1コマ（50分）
- 推奨学年：中学1年生
- 推奨科目：保健体育・生殖機能の成熟
- 実施費用：無料

この教材は、授業スライド、動画、ワークシート、授業進行台本、授業概要資料、おたよりなどが含まれ、教員の授業準備の負担も軽減されるよう配慮されています。これらの資料は全てパッケージになっており、教員が個別に準備する手間を省けるようになっています。

教材の特徴

この教材は、実際の授業を通じたアクティブラーニングを重視しています。動画を使って月経のメカニズムや痛み・不調の背景を理解し、それに対する具体的な対処法を考えることができます。また、立場の異なる人々の視点から、どのように月経について理解し、配慮できるのかを考えるワークも取り入れられています。

教育者たちは、これを通して生徒たちに、月経をテーマにしたコミュニケーションを増進させ、相互理解を深める機会を提供したいと考えています。