「こども定点2024」調査
2025-04-21 14:05:19

小中学生の成長を読み解く「こども定点2024」調査結果について

小中学生の変化を読み解く「こども定点2024」調査



公益財団法人博報堂教育財団の「こども研究所」は、2024年における子どもたちの行動や考え方を捉えた調査「こども定点2024」を発表しました。この調査は、2,400人の小中学生に対して、日常の活動や価値観、自己認識について尋ねたものです。

調査の概要



本調査は、子どもたちを自らの体験を通じて成長する主体的な存在と捉え、様々な体験71項目に関して「ふだんしていること」「これからしたいこと」などを収集しました。また、コミュニケーションや価値観、自己評価に関する700以上の項目を調査しています。2023年の調査に続き、今年も同様の分析が行われ、その結果として以下のポイントが明らかになりました。

主な調査結果



1. 友だちとの遊びが減少
小学4年生から中学3年生にかけて、友だちと遊ぶ頻度はほぼ半減し、特に屋外活動が20ポイント以上低下しました。小学生の時は53.8%の子どもが友だちと遊んでいると答えたのに対し、中学3年生では28.3%にまで減少しています。

2. SNSとメッセージアプリの利用増加
中学生では、メッセージアプリやSNSの利用が急増しています。中学3年生では58.3%がメッセージアプリを使用し、51.8%がSNSを利用していることがわかります。

3. 家族との活動への意欲が低下
「これからしたいこと」に関して、家族との活動を希望する声は20ポイント以上減少しました。特に「家族と遊ぶ」「家族と勉強する」という回答が目立ちます。

4. 父親の意見に対する関心低下
子どもが参考にする意見として、父親の意見に対する関心が小学4年生をピークに低下しています。一方で、母親の意見は中学3年生でも83.5%と依然として高い数値を保っています。

5. 学力や見た目の重視度の上昇
「大切だと思うもの」では、学力や見た目に対する関心が10ポイント以上上昇しています。中学生はその傾向が特に強く、外見に対する意識が高まることが示唆されています。

6. 自己認識が変化
現在の自己表現に関して、ポジティブな形容詞(例えば、「明るい」や「負けず嫌い」など)の得票率が減少しており、逆に「控えめ」といった表現が増加しています。この結果は、中学生がより内向的になる傾向を表しています。

7. 自己評価の変化
自身に対する自信の評価は低下しているものの、「自分のことは自分で決められる」という項目は高く評価されており、成長の過程を示しています。

子どもたちの成長に向けて



「こども定点2024」の調査結果は、子どもたちが成長する過程での変化や課題を浮き彫りにしています。特に、友だちとの交流や家族との関係の変化は、これからの社会において重要なテーマです。今後の教育や支援において、子どもたちの状況を理解し、適切なサポートを行うことが求められています。

将来の社会を担う子どもたちの健全な成長のためには、これらの調査結果を基に、より良い環境を提供することが必要です。


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