Linkholaが実施したEARTHSTORYクレジットの初の売買マッチングについて

Linkhola、EARTHSTORYクレジットの初売買を実施

最近、株式会社Linkholaが提供するカーボンクレジット取引プラットフォーム「EARTHSTORY」において、第一号となるクレジット売買マッチングが実施されました。この取引では、株式会社光陽社がEARTHSTORYクレジットを購入し、具体的には沖縄県宮古島市で実施される住宅系オンサイトPPAプロジェクトから生成されたカーボンクレジットを応援する形となりました。

取引の詳細

この取引において光陽社は、株式会社ネクステムズが運営する「宮古島における住宅系オンサイトPPA事業」から得られたカーボンクレジットを購入しました。このクレジットは光陽社のサプライチェーン排出量（Scope3）をオフセットするために使用されます。具体的には、以下のプロジェクトに基づいています。

- 取引対象プロジェクト: 宮古島住宅系太陽光発電オンサイトPPA
- プロジェクト実施者: 株式会社ネクステムズ
- クレジット保有者: 株式会社宮古島未来エネルギー

ボランタリークレジットの重要性

近年、ボランタリークレジット市場は急成長を遂げており、2030年までに25兆円に達するとの予測があります。しかし、日本国内ではJ-クレジット制度があるものの、申請手続きの複雑さや発行までに時間がかかるため、企業が海外のクレジットに依存する傾向が見られます。これにより、日本国内のプロジェクトが停滞し、円が海外に流出する問題が生じています。

光陽社が今回利用したボランタリークレジットは、沖縄の宮古島にて実施されたプロジェクトから得られたもので、収益は再投資に活用され、地域に密着したサステナブルな取り組みを支援します。

EARTHSTORYのクレジット制度

EARTHSTORYのクレジットは、環境への配慮が求められる現在、特に重要な役割を果たします。グリーンエネルギー市場では、環境破壊や地域住民とのトラブルが問題視されていますが、EARTHSTORYクレジット制度は、環境・社会・ガバナンス（ESG）評価の第三者審査プロセスを設け、クレジットの透明性を確保しています。これにより、信頼性の高い環境価値の取引が実現されるのです。

光陽社の取り組みは、単独企業では解決が難しいScope3のオフセットを目指し、業界全体の脱炭素化推進のモデルケースとなることが期待されています。

光陽社の挑戦

光陽社は1949年の創業以来、印刷を通じて社会に情報と価値を提供してきましたが、製造過程では環境負荷が課題卒。これを受け、同社はScope1・2排出削減に向けた努力を進めていますが、サプライチェーン全体における排出を減らすために、EARTHSTORYを通じてボランタリークレジットの購入が必要だと判断しました。

Linkholaのビジョン

Linkholaは、カーボンクレジットの申請から発行までを一元化したプラットフォーム「EARTHSTORY」を運営しています。彼らのビジョンは、「すべての人と企業が共にカーボンニュートラル社会を作り上げる」ことであり、持続可能な未来に向けての取り組みを進めています。

企業がボランタリークレジットを購入することにより、地域の分散電源形成やマイクログリッドの推進が支援され、「地方創生」との相乗効果も期待されます。興味のある企業は、様々なニーズに対応した購入パッケージが用意されているので、ぜひお問い合わせを検討してください。