ZETAとインティメート・マージャー、デジタルマーケティング事業の新たな提携
ZETA株式会社(以下、ZETA)と株式会社インティメート・マージャーが、デジタルマーケティング領域において業務提携を結ぶことを発表しました。この提携は、EC市場が拡大し、消費者の購買行動が多様化する中で、各企業が持つファーストパーティデータを最大限に活用することを目的としています。
変化する購買行動とリテールメディアの重要性
近年、EC市場は急速に成長しており、その影響で消費者の購買行動はますます複雑さを増しています。企業は、各ユーザーのニーズに応じたパーソナライズドなマーケティングを行うことが求められています。また、個人情報保護の強化やサードパーティCookieの制限が進む中、従来のマーケティング手法からの転換が急務となっています。そこで注目されているのが「リテールメディア」であり、企業はこの手法を通じてより効果的な広告戦略を構築することができると考えられています。
提携の背景と目的
ZETAとインティメート・マージャーは、それぞれの知識と技術をもとに、リテールメディアを活用した高度なマーケティングソリューションを提供します。この提携により、両社はパートナーシップを強化し、データ活用や広告配信の技術を進化させることを目指しています。具体的には、ZETAの『ZETA CXシリーズ』を軸に、EC商品検索やハッシュタグの活用、ロイヤルティ向上のための施策を展開していきます。
ZETAのCXシリーズとその特徴
ZETAは、自社のCX改善ソリューション『ZETA CXシリーズ』を通じて、リスティング型のリテールメディア広告やEC商品検索エンジン「ZETA SEARCH」、パーソナライズド広告を実現する「ZETA RECOMMEND」などを提供しています。また、UGC(User Generated Content)を活用した「ZETA VOICE」や、キュレーション機能を持つ「ZETA BASKET」、SNS化を促進する「ZETA HASHTAG」、そしてロイヤルティ向上施策に不可欠な「ZETA ENGAGEMENT」など、様々な製品ラインを展開し、企業のニーズに応えています。
インティメート・マージャーのデータプラットフォーム
インティメート・マージャーは、約10億のオーディエンスデータを活用したデータプラットフォーム「IM-DMP」を提供しています。このプラットフォームは、高度な分析技術と組み合わせることで、企業がマーケティング施策をデータドリブンで行うための基盤となります。両社が共同で手掛ける広告プロダクト開発やユーザーエンゲージメント向上施策においても、インティメート・マージャーの技術が重要な役割を果たします。
今後の期待と展望
今回の提携によって実現する具体的なサービス内容や導入事例は、順次プレスリリースを通じて発表される予定です。ZETAは、AIを駆使したデータ解析の強みを活かし、ECサイト運営企業やユーザーに対し、さらなる価値を提供していく考えです。ZETA株式会社の代表取締役社長、山崎徳之氏は、「リテールメディアはデジタルマーケティング市場において重要な分野になる」と期待を示しています。
この提携は、日本におけるリテールメディアの活性化を加速させ、企業のマーケティング戦略に新たな方向性をもたらすものと期待されています。両社の取り組みが、デジタルマーケティング業界の成長に貢献することを願っています。