四国初の特定技能外国人ドライバーが徳島に着任
2023年、物流業界の人材不足に対処するための新しい取り組みが四国で始まりました。特定技能の就労ビザを取得した2名のベトナム人ドライバーが、誠徳運輸株式会社で働くことになったのです。これにより、地域の運送業にも新たな風が吹き込まれることが期待されています。
背景と今後の展望
少子高齢化や労働力の減少に伴い、日本の物流業界は深刻な人材不足に直面しています。特に地方においては、ドライバーの確保がますます難しくなっており、物流インフラの維持が困難になっています。このような状況に対処するため、2024年3月に特定技能(自動車運送業)制度の導入が決定され、同年12月からの本格運用が開始されることとなりました。
特定技能制度は、一定の技能や知識を持つ外国人が、日本国内での走行業務に従事できるようにする仕組みです。地方の物流支援に貢献するための新たな人材確保策として、期待が高まっています。しかし、ただ単にドライバーを採用するだけではなく、採用後の安全運転教育や定着支援も必要です。
四国全域へ新たな希望
今回、誠徳運輸社長の酒井一誠氏が、自社において外国人ドライバーの受け入れを決定。登録支援機関である株式会社シンク・スリーを通じて、特定技能を持つドライバーを採用し、そのビザが正式に交付されました。
このビザ交付は、四国エリアにおける特定技能外国人ドライバーの初の事例となり、今後地方での外国人材受け入れのモデルケースとしての役割も果たすことが期待されています。
支援体制の整備
特定技能ドライバーが安全に業務を遂行できるようにするためには、日本特有の交通ルールや文化を理解することが不可欠です。シンク・スリーは、長年の教育経験を活かし、ドライバー一人ひとりの適性に応じたきめ細かなサポートを行います。
例えば、入国後の生活や業務面での支援に加え、労働環境の改善や安全運転の意識を高めるための教育を徹底します。企業にとっても管理負担を軽減しつつ、外国人ドライバーとの信頼関係を築くことを目指しています。
地域社会への貢献
特定技能外国人の受け入れは、ただ人手不足を解消するだけでなく、地域住民が安心して生活できる環境を築くことにも寄与します。交通事故を未然に防ぐための安全運転教育を通じて、地域社会に貢献し、全ての人が安心・快適に暮らせる社会の実現を目指していくのです。
この取り組みは、四国エリアの物流業界に新たな可能性をもたらすことでしょう。誠徳運輸とシンク・スリーの連携によるモデルケースが、今後の人材確保の一助となり、地域の活性化へと繋がることを期待しています。