大和ハウス工業の2025年給与水準改定
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2025年4月1日から従業員の給与水準を見直し、年収を平均10%引き上げることを発表しました。この背景には、物価の上昇が続く中での、従業員の生活環境を改善し、会社の成長を支える人材を確保するという狙いがあります。
月例給与と新卒初任給の大幅な引き上げ
新卒社員の初任給は、現行の月額25万円から35万円へと引き上げられます。この改定により、大和ハウスは新しい人材をより高い条件で迎え入れる準備を進めています。直近のデータによると、現在の昇給率や昇給額は正社員の平均を基に見直されており、企業の運営を支える優秀な人材を探すことが今後の課題です。
企業理念と人材投資
大和ハウス工業は、「事業を通じて人を育てる」という企業理念を掲げています。この理念に基づき、さまざまな人事施策が実行され、将来の企業の成長に向けた人材の育成と確保に力を入れています。「生きる歓びを、未来の景色に。」という社の目的を達成するため、様々な施策によって多様な才能が活かされる環境を整えています。
持続的な成長を目指す
近年続いている物価上昇に対し、当社は持続的な給与改定を行ってきましたが、2025年度からはさらに大きな変更が予定されています。月例給与と賞与の比率の見直しにより、業績による不安を軽減し、月例給与の引き上げを実現します。
新しい挑戦と未来への投資
この変化に加え、大和ハウスは新たに社内起業制度「Daiwa Future100」の導入や「67歳選択定年制度」の導入など、従業員のキャリアデザインに沿った成長の機会を増やしています。また、自律学習プラットフォームを通じて、リスキリングの促進にも力を入れています。
組織と個人の相互成長を図る
企業戦略に沿った人材配置を進め、個と組織の成長が相互に促進される環境の整備を目指しています。これにより、従業員の生涯にわたる活躍を支える体制作りも進んでいく見込みです。大和ハウス工業は、「稼ぐ力の強化」と「従業員エンゲージメントの向上」を両立させた人的資本戦略を推進し、全社員にとってやりがいのある職場作りに取り組んでいます。
今後も大和ハウス工業の人事施策に注目が集まる中、企業理念に基づく持続的な成長が期待されます。