ローランドDG、タイ工場
2014-08-21 11:00:05
ローランドDG、タイ工場で基幹システムの短期導入に成功
ローランドDGがタイ工場に基幹システムを導入
業務用インクジェットプリンターや3D切削機械の製造・販売を手掛けるローランドDGが、2012年にタイのサムットサコン県に設立した工場で、基幹システムを短期間で稼働させることに成功しました。この工場は同社にとって、主力製品の生産拠点であり、新興国市場への供給拠点ともなっています。
システム導入の背景
ローランドDGタイでは、業務プロセスの標準化とオペレーションの迅速な立ち上げを図るため、開発のゼロからのスタートではなく、既存のパッケージ製品を利用した開発手法を採用しました。この選択肢として導入したのが、B-EN-G社のA.S.I.A.GP会計版とMCFrame原価管理システムです。
短期間での導入成果
A.S.I.A.は、日本企業の商習慣に基づくグローバルERPパッケージで、多言語・多通貨に対応。約3ヶ月という短期間で同システムを導入しました。この成果により、会計業務において本社との連結決算にも対応可能となりました。
さらに、生産機種の増加に伴い、以前はExcelでの管理を行っていましたが、「MCFrame原価管理」に切り替えました。これにより、11月からの運用開始を実現し、今後は「MCFrame生産管理」の導入も進めており、2014年11月の本番稼働を目指しています。
採用理由
今回のシステム導入にあたっての理由は以下の通りです。
1. 本社との連結決算に対応できる会計システムの整備
2. 短期間かつコスト面での優位性
3. 工場内の業務プロセスをパッケージ製品の標準に合わせやすい
4. タイ語、英語、日本語に対応した現地サポートが充実
5. 海外導入の実績が豊富で信頼がある
今後の展望
ローランドDGタイは、MCFrame原価管理の実践を通じて、供給業者との信頼関係を深め、現地の部品調達を進めることで、コスト競争力の向上を見込みます。これにより、タイ工場のさらなる効率化と競争力強化が期待されています。
システムに関する詳細情報
A.S.I.A.
A.S.I.A.は、幅広い業務に適応する多機能ERPパッケージであり、企業の業績管理を強化するツールとしての役割を果たします。日本本社から海外の状況をリアルタイムで把握できるため、各国での経営戦略に大きく寄与します。
MCFrame
MCFrameは、日本の製造業用に設計された原価管理や生産管理システムで、その柔軟性と拡張性が特徴です。多国語対応で、国内外の企業において広く採用されています。
会社概要
ローランドDGは、業務用インクジェットプリンターやカッティングマシンで世界をリードするメーカーです。また、B-EN-GはERPに関するコンサルティング会社として豊富な経験を持っています。
会社情報
- 会社名
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ビジネスエンジニアリング株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-8-1KDDI大手町ビル
- 電話番号
-
03-3510-1600