キャッシュレス決済におけるコード決済の利用増加と旅行時の課題
近年、キャッシュレス決済が急速に普及する中で、株式会社くふうカンパニーが運営する家計簿アプリ「Zaim」は、スマートフォンを利用した「コード決済」に関する調査を実施しました。この調査によって、どの決済方法が人気を集めているのか、また、夏の旅行シーズンにおける利用状況についても明らかになりました。
コード決済の人気と利用状況
調査結果によると、利用されているキャッシュレス決済の中で最も多いのは「コード決済」で84.2%という数字が示されています。次いで「クレジットカード」が76.3%、そして「電子マネー」が69.8%と高い利用率を見せています。特にコード決済は、利用者の半数以上が「直近1年で利用頻度が増えた」と回答しており、このトレンドは続いています。
理由としては、近くに利用できる店舗が増加したこと、自身のキャッシュレス生活が進んだこと、さまざまな決済方法を検討してメリットを感じるようになったことなどが挙げられています。逆に利用頻度が減ったという回答もあり、現金を扱わない店舗が多く、利便性が高いクレジットカードのタッチ決済に移行したという人もいました。
コード決済を選ぶ理由
コード決済を選ぶ理由として最も多かったのは「ポイント・キャッシュバックのお得感」と「簡単・スピーディさ」の二つで、どちらも約80%の支持を得ています。また、「スマホだけで完結する」という特徴や、「現金を持ち歩かなくて済む」という利便性も高く評価されています。ただし、「使えない店舗がある」との声も62.2%に上り、やはり一部の場所で対応していない現実があります。
夏の旅行とコード決済
調査を通じて興味深かったのは、夏の旅行におけるキャッシュレス決済の利用状況です。旅行を計画している人の68.9%が「コード決済が扱われていない店や施設がある」とし、他の41.5%が「普段使っているコード決済が使えないことがある」と不便さを訴えています。観光地では複雑な状況が広がっており、スマートフォンが充電切れになると支払いができないというコメントもありました。
さらに、旅行に持ち込む現金は約半数が「減った」と回答しており、キャッシュレス決済の傾向が顕著になっています。
ZaimとPayPayの連携
Zaimでは「PayPay」とのデータ取り込み機能を搭載し、ユーザーは簡単に取引履歴を記録できるようになっています。これにより、利用者は手軽に家計管理を行うことが可能です。多くのユーザーからの声として、「便利さを感じている」「手入力が不要になった」と好評を得ています。
結論
Zaimによる調査は、キャッシュレス決済の中でも特にコード決済の伸びを示しており、今後もこのトレンドが続くことが予想されます。しかし、旅行時の使えない店舗の存在や、設置されていない場合の不便さについては、今後の改善が求められます。デジタル社会の進展に伴い、よりスムーズで便利な決済方法の提供が必要とされるでしょう。