アストンマーティンVantage、絶好調の週末
2025年8月25日、イギリス・ゲイドン発。アストンマーティンが誇るVantageが、ヨーロッパでのレース活動において驚異的な成績を残しました。この週末の戦いでは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)の両方で重要な勝利を収め、さらにその先の大会に向けての期待が高まっています。
ELMSでの快挙
ELMSのスパ・フランコルシャンにて、Racing Spirit of Lemanチームが厳しいウエットコンディションの中、見事なレースを展開。ドライバーのクレメント・マテウをはじめ、エルワン・バスタードとアストンマーティンのワークスドライバー、ヴァランタン・アス・クローらが連携し、4時間のレースを戦い抜いてクラス優勝を果たしました。この勝利により、残り2レースを前にして同チームはポイントランキングで首位に躍り出ています。
マテウは予選を3位で通過し、レースでもその位置をしっかりと守る展開。Vantageのパフォーマンスはチームの士気を高め、スパの地で魅力を再確認させる結果となりました。
IMSAでの表彰台獲得
北米のIMSAにおいても、シアトルを拠点とするThe Heart of Racingチームが存在感を示しました。27号車のVantage GT3は厳しいレース展開の中で、順位を落とした後、見事に3位でフィニッシュ。ドライバーのキャスパー・スティーブンソンとトム・ギャンブルの連携が光り、残りのシーズンに向けた大きな自信を得ることができました。これにより、スティーブンソンはドライバーズランキングで2位、THORチームはチームランキングでも2位に浮上しました。
ブリティッシュGTの活躍
ブリティッシュGT選手権でもGladly MotorsportがGT3シルバー・アマ・クラスで勝利を収め、アストンマーティンの底力を示しました。ドライバーのアンドリュー・ハワードとトム・ウッドの連携により、彼らはシーズン残り1レースでスタンディングのリードを拡大。ブランズハッチ島での勝利は、ただのハプニングではなく、アストンマーティンの競技志向のたまものです。
アストンマーティンの思い
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者、アダム・カーターはこの週末の成功を祝福しつつ、Vantageの素晴らしいパフォーマンスがさまざまなサーキットにおいていかに適応しているかを強調しました。また、パートナーチームに対する感謝の気持ちと共に、今後の選手権タイトル獲得に向けた挑戦に全面的にサポートを続けると約束しました。
アストンマーティンは今後も、ラグジュアリーで高性能なスポーツカーのブランドとして、モータースポーツ界での栄光を手に入れるために一層の努力を続けていくことでしょう。この週末の成果は、彼らの歴史の中で新たな1ページを刻むものとなるのではないでしょうか。