エコプロ2024出展に向けた挑戦
スーパーペンギン株式会社は、2024年12月4日から6日に東京ビッグサイトで開催されるエコプロ2024に出展し、木材廃棄量ゼロを目指した展示会ブースの新構法を発表します。この新構法は、現在の展示ブースが抱える環境問題を解決するための一歩となり、サステナブルな展示会の在り方を探るものです。
展示ブースの環境課題
展示会のブース設計に関する主なアプローチは大きく分けて「木工ブース」と「システム部材ブース」の2種類です。木工ブースは、設計の自由度とデザイン性に優れていますが、展示会終了後には約8割の木材が廃棄されるという現実があります。これに対し、システム部材を用いたブースは再利用が可能で環境に優しい一方で、デザインの自由度が制限されることがあります。毎年約2万トンもの木材が廃棄される واقع،展示会業界全体でこの問題に取り組む必要があります。
木工ブースの利点と今後
スーパーペンギンは、木工ブースの利点を最大限に活かしつつ、環境負荷を軽減する新たなアプローチを模索しています。木工ブースの「寸法自由性」と「デザイン実現性」は、集客戦略を考える上で非常に重要です。この2つの特性を損なわずに廃棄量を削減するために、木材の代わりに「再生板紙」を使う新しい構法を取り入れることを考案しました。
新構法「再生板紙構法」の提案
「再生板紙構法」とは、従来の木工によるブース設計の要素を活かし、木材部分を再生板紙に置き換えるという革新的な方法です。再生板紙は、製紙業界においては一般的な素材でありながら、ブースを構成する材料として使用することで、環境への影響を大幅に軽減できます。この方法を用いれば、木材廃棄量を限りなくゼロに近づけることが可能になります。
今後の展望とデザイナーの責任
この新構法の導入により、展示会業界全体での環境負担を軽減できる可能性が高まります。スーパーペンギンでは、この構法を広めることで、展示会に関わるすべての人々が持続可能な社会の構築に向けた一助となることを目指しています。代表の竹村尚久は、サステナビリティの重要性を強調し、展示会デザイナーの役割として社会的責任を持つことが重要であると力説しています。
エコプロ2024での発表
エコプロ2024では、竹村が「次代の展示会をつくる『ブース』のデザインとその構法」というテーマで講演を行います。このセッションでは、プチセミナー形式で具体的な事例を交えながら、新構法の進捗状況や今後の可能性について話します。展示会に関わる皆さんにとって、次代の展示会デザインを考える重要なヒントとなることでしょう。
終わりに
再生板紙構法を通じて、スーパーペンギンは展示会業界における木材廃棄量削減の実現を目指しています。展示会主催者や出展者の皆様の積極的な関与を期待し、共にサステナブルな未来へ向けた取り組みを進めていきましょう。