スマート農業の挑戦
2021-05-24 11:10:01

スマート農業と教育の融合:株式会社ワイズ技研の新たな挑戦

スマート農業と教育の融合:株式会社ワイズ技研の新たな挑戦



株式会社ワイズ技研は、赤坂に拠点を置くテクノロジー企業であり、ドローンやIoT技術を活用して農業と教育分野との連携を強化するために、埼玉県立羽生実業高等学校との共同で「Y'sSmartBee」というプロジェクトを立ち上げました。これは、蜜蜂の行動データを収集・分析し、AIを使って養蜂の管理業務を効率化する取り組みです。

プロジェクトの背景


日本における蜜蜂は、国内での流通量の約6%しか自給できておらず、多くが輸入に依存しています。特に、国産はちみつの価格が上昇している現在、養蜂業においては持続的な飼育と生産性向上が求められています。しかし、蜜源の減少や疾病など、養蜂業務には今なお多くの課題が存在します。その中でも、巣箱内の状況を確認する「内検業務」は時間がかかり、養蜂家にとって大きな負担となっています。

スマート養蜂のアプローチ


ワイズ技研は、これらの課題を解決するために、巣箱内にセンサーを設置し、環境データと蜜蜂の行動をリアルタイムで収集します。得られた情報をもとにAIが分蜂予測や蜜蜂の健康状態を分析し、養蜂家に対して必要なタイミングで必要な情報を提供します。この手法により、内検業務の負担を軽減し、養蜂の効率化を図ることが期待されています。

教育との連携の重要性


埼玉県立羽生実業高等学校との共同プロジェクトは、単なる技術の導入にとどまらず、学生たちに養蜂の知識と技術を授けることも目指しています。プロジェクトには、神奈川県内で活躍する養蜂家や農業大学からのサポートも含まれ、学生たちは実際に蜜蜂を育てながら、養蜂に関する実践的な学びを得ることができます。これにより、次世代の養蜂家を育成し、地域の特産品の確立を図っていく計画です。

今後の展望


実証実験を通じて得られたデータは、スマート養蜂「Y'sSmartBee」の製品化に向けた重要なステップとなります。巣箱の状態や蜜蜂の行動を数値化することで、必要に応じた内検業務の実施が可能となり、養蜂業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現します。また、蜜蜂にとってストレスを減らすことで、その生産性を向上させることが狙いです。

ワイズ技研について


1989年に設立された株式会社ワイズ技研は、地盤調査や地盤補強といった事業を展開しつつ、農林漁業の技術革新にも取り組んでいます。代表取締役の北田諭史氏は、地方の活性化を目指し、新技術の導入に情熱を注いでいます。"空を愉しみ、水を愛し、人を育てる"という理念のもと、地域に根ざした事業運営を行っています。今後、スマート農業や教育分野での活動にさらに力を入れていくことでしょう。

このプロジェクトは、テクノロジーを通じて未来の農業の在り方を模索していると同時に、若者の教育にもしっかりと結びついている点が評価されています。これからの展開に注目です。

会社情報

会社名
株式会社ワイズ技研
住所
渋谷区西原3-20-3紅谷ビルⅡ 3階A
電話番号
03-3468-7786

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