AROUSAL Techが2億円を調達し、AIリスキリング事業を加速
アローサル・テクノロジー株式会社がこのたび、プレシリーズAラウンドにおいて総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金は、AIツール特化型のeラーニングサービスの拡充や、新たなプロダクトの開発などに活用される予定です。
背景
近年、高度な生成AI技術の進化とともに、企業が抱えるリスキリングのニーズは急速に高まっています。OECDのデータによると、日本は38か国中31位という不名誉な結果であり、2040年には1000万人を超える労働力不足が予測されています。このような状況下で、アローサル・テクノロジーは人材育成の新たな解決策として、AIリスキリング事業に取り組んでいます。
アローサル・テクノロジーでは、創業以来、オフショア開発人材を活用し、お客様のプロダクト開発支援を行ってきました。2015年以来はAI関連のインテグレーション事業を展開し、2023年初頭にはAIリスキリングとAIコンサルティング事業を開始しました。この取り組みにより、すでに5000名以上の研修を実施しており、さらなる拡充が見込まれています。
AROUSAL Techの提供サービス
- - AIリスキリング事業:AIを活用した個別またはカスタマイズ研修を実施し、職場での即戦力となる人材を育成。
- - AIコンサルティング事業:企業のDX(デジタル変革)戦略を立案する経営支援や、現場の実務に役立つAI導入のサポートを提供。
- - AIインテグレーション事業:社内でのAI活用や、自社のデータを活用した開発支援を行う。
- - AIメディア事業「WA2」:AI関連の記事を提供し、eラーニング機能を通じて工具の使い方や応用を学ぶことができる。
特に注目すべきは、「WA2」というeラーニング搭載型AIツール攻略メディアです。このメディアは、職種別や難易度別にAIに関する情報を整理し、利用者が学びやすい環境を提供します。2025年にはeラーニング機能が正式にリリースされる予定です。
投資家からの期待
今回の資金調達を受けて、アローサル・テクノロジーの活動への期待が寄せられています。株式会社Vision Platformの代表取締役CEO酒井裕輝氏は、AIの迅速な進化の中で同社が「わかりやすい」AIを提供することが、企業の生産性向上に貢献するポイントだと述べています。
一方、株式会社識学の池浦良祐氏は、アローサル・テクノロジーが生成AIやIoT技術を駆使し、ビジネスにおける実用的な教育コンテンツを提供している点を評価しています。日本の競争力向上に大きな寄与をすると期待されています。
今後の展望
アローサル・テクノロジー株式会社は、今回の資金調達を活かし、DXや業務改革を実現するためのプロダクトとコンテンツの強化を進めていく方針です。今後もAIの力で業界全体をより「わかりやすく」し、『DXを身近に、業務改革を容易に』というビジョンの実現に向け邁進していきます。
これまでの成功を基に、さらなる飛躍が期待されるアローサル・テクノロジー。日本のAI技術の進化に寄与し、多くの企業をサポートしていくことが求められる中、その動向に注目です。