プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の誕生
麻雀が新たなステージへと進化する瞬間、それがプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の開幕です。2018年10月に初めてその扉が開かれ、7つのチームが参加し、国内外へその名を広め始めました。このリーグの誕生には、麻雀の競技化を目指す強い願いが込められています。
Mリーグ設立の背景
日本では麻雀が長らく親しまれてきましたが、その一方で賭博といったネガティブなイメージがつきまとっています。そのため久しい間、麻雀の社会的地位は向上することなく、プロ雀士たちの努力が報われる場が限られていました。しかし、2017年4月に麻雀が国際マインドスポーツに認定されたことで、状況に変化が訪れます。オンライン麻雀や動画配信が普及し、高齢者向けの健康麻雀も人気が高まったことで、麻雀の魅力が再認識されつつあります。
こうした流れを受け、一般社団法人Mリーグ機構が設立され、麻雀を広く楽しむ新しいスポーツとしてプロ化を進めることが決定されました。
リーグの構造と参加チーム
Mリーグは、毎年10月に開幕し、翌年の3月まで続くシーズン形式を採っています。参加チームは、コナミアミューズメントの「KONAMI麻雀格闘倶楽部」、サイバーエージェントの「渋谷ABEMAS」、セガサミーホールディングスの「セガサミーフェニックス」、テレビ朝日の「EX風林火山」、電通の「TEAM RAIDEN/雷電」、博報堂DYメディアパートナーズの「赤坂ドリブンズ」、U-NEXTの「U-NEXT Pirates」という7つの企業が名を連ね、その卓越したプレイヤーたちによって運営されています。各チームにはドラフトで選ばれたプロ雀士が3名在籍しており、各シーズンで80試合が行われます。
また、Mリーグに参加するプロ団体には、日本プロ麻雀連盟や最高位戦日本プロ麻雀協会など、信頼のおける団体が名を連ねており、厳正なルールのもとで競技が行われることが保証されています。
Mリーグの使命
Mリーグの設立に尽力した最高顧問の川淵三郎氏は、麻雀をプロスポーツとして進化させることに強い情熱を抱いています。過去のスポーツリーグ設立の経験を活かし、麻雀界の新たな風を吹き込むことを目指しています。代表理事の藤田晋氏も、麻雀が運だけでなく実力でも勝負が決まるゲームであることを強調し、観戦の楽しさや選手たちの実力を広めたいと語っています。
このように、Mリーグは単なる麻雀のゲームを超えて、視聴者やファンを引き込む新たなスポーツ文化を築こうとしています。これからのシーズンに期待が寄せられるのもそのためです。
公式情報
公式サイトやTwitter、YouTubeチャンネルを通じて、Mリーグの最新情報や選手の活躍をチェックすることができます。これからの麻雀の未来を共に楽しみましょう。
「Mリーグ」の開幕は、麻雀ファンにとって待望の瞬間です。その成長と発展を、全国のファンとともに見守っていきたいと思います。