デジタルハリウッド大学、数理・AI・データサイエンスの新教育認定を取得

デジタルハリウッド大学が文部科学省より認定

デジタルハリウッド大学（DHU）は、東京・御茶ノ水に位置する文部科学省認可の株式会社立大学です。この度、同大学が2025年度の「数理・AI・データサイエンス」教育プログラムに認定されました。この認定は、全国で32校が受けており、その中でも私立大学はわずか9校です。デジタルハリウッド大学が持つ特色あるカリキュラムが高く評価された結果です。

MDASHリテラシープラスの導入

「MDASHリテラシープラス」とは、教育プログラムの中で数理やデータサイエンス、AIを学ぶための新たな指標です。DHUでは、2025年4月から臼井拓水特任准教授を迎え、実務家教員によるカリキュラムの再開発を行いました。これにより、学生は実務に即した形で、ChatGPTなどの大規模言語モデル（LLM）を学び、英語学習やリサーチ、論文読解、さらにはパーソナルAIアシスタントの構築といった幅広いスキルを身につけることができます。

臼井准教授は、AI研究開発の経験を持ち、その後、法人および個人向けのAI研修を行うMichikusa株式会社を設立しました。また、SNSでの影響力も大きく、彼の著書『Notion AI ハック』は話題を呼んでいます。

学生作品の紹介

デジタルハリウッド大学の学生たちは、数理・データサイエンス・AIに関する教育を受けながら、さまざまな実践的なプロジェクトを展開しています。例えば、4年生の五嶋龍也さんは通信指令シミュレータ「Emergency Communication Structure Simulator（ECSS）」を制作しました。この作品は、完全に架空の通信システムをモチーフにし、ChatGPTやClaude、Geminiなどの生成AIを活用してチームメンバーとして機能させることで、シミュレーションを実現しています。

さらに、学生たちはHTML/CSS/JavaScriptを用いてプログラミングに関する知識を深め、シナリオ編集が容易な設計にも工夫がなされています。このように、学生は自らの判断で実践的なスキルを身につけ、未来のキャリアに生かしていくことが期待されています。

AI教育を支えるUtutor

学習支援の一環として、DHUではAIを活用した特化型の壁打ちチューターAI「Ututor」を導入しています。このAIは、学生が制作した作品に対して客観的な評価や改善提案を行い、クリエイティブな領域での学びを深めることに貢献します。Ututorが提供するフィードバックを通じて、学生たちは自分の作品をより向上させることができます。

さらに、DHUのキャリアセンターでは、企業ゼミやインターンシップを通じて、学生が実践的な学びとキャリア形成を行うプログラムを実施しています。これにより、学生たちは社会に出るための準備を万全に整えることができます。

学生へのサポート

また、DHUでは、OpenAIのChatGPT Plusを無償で提供し、学生が生成AIを日常的に活用できる環境を整えています。文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」は、高等教育機関による優れた教育プログラムを認定するもので、DHUはそのモデルケースとして期待されています。

このように、デジタルハリウッド大学では、数理・データサイエンス・AI教育の推進を通じて、未来のデジタル社会に貢献できる人材の育成に力を入れています。今後もこの取り組みは進化を続け、多くの学生に新たなチャンスを提供し続けることでしょう。