2025年11月19日、株式会社KADOKAWAから新たにお目見えする昆虫写真集『蟻客 アリと共に生きる虫たち』の予約受付が、2025年7月14日より始まります。この本は、15年以上にわたる研究と旅を経て、アリと共生する昆虫——いわゆる蟻客(ぎきゃく)たちを紹介するものです。
蟻客とは、アリの巣に住み、アリと共生関係にある生物を指します。本書では、アリの社会性に適応して進化したさまざまな生き物たちを美しい写真とともに紹介します。この試みは、世界的にも類を見ないものです。
本書の企画に関わった著者陣は、昆虫研究の第一人者たちであり、著名な知識と経験を持つ小松貴、島田拓、丸山宗利が揃います。彼らは世界中を探求し、アリ客にまつわる新たな発見を続々と記録してきました。特に、丸山宗利氏が2024年度の動物学教育賞を受賞した実績もあり、学問的な裏付けを有しています。
本書では、地中奥深くの生活を見せる昆虫たちや、飼育を通じて観察された瞬間など、貴重な生態写真が多数収録されています。中でも、カバー写真は、オオアリを巧みにだまし、仲間のように振る舞いながら口移しで餌をもらうチョウの幼虫の姿を捉えたもので、幼虫の生態写真の撮影成功は世界初という快挙です。
また、エンマムシやダニの未記載種など、これまで知られていなかった新種も本書で初めて紹介されます。著者の一人、島田拓さんは、「蟻客たちはアリを巧妙にだまし、長い進化の時間を経てこの関係が形成される。そのプロセス自体が蟻客の魅力だ」と語るほど、その生態の奥深さに取り憑かれています。
さらに、2025年7月24日には、著者陣による無料のオンラインイベントが開催される予定です。このイベントでは、新発見や本書の制作過程、アリと蟻客を探す旅の裏話など、内容盛りだくさんのトークが予定されています。興味のある方は、この機会をお見逃しなく。
特典も魅力的で、早期予約をした方にはカドストとAmazonでそれぞれ豪華な特典が用意されています。カドストでは、著者のサイン会や、イベント参加権が当たるチャンスも!
本書『蟻客 アリと共に生きる虫たち』は、アリの生態系を理解するだけでなく、昆虫の新たな魅力を感じさせる一冊となることでしょう。発売日は2025年11月19日、価格は6,050円(税別)で、216ページのA4判。興味を持った方は、ぜひご予約とオンラインイベントへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。著者たちの熱意と昆虫たちの不思議を、早く自分の目で確かめられる日が待ち遠しい限りです。