落とし物クラウドfind、全国初の横断検索サービス開始
株式会社findが、新たな横断検索サービス『落とし物クラウドfind』を発表しました。このサービスは、主要な交通機関や商業施設から拾得された落とし物を、ひとつのプラットフォームで検索できるという画期的なものです。2024年には落とし物の届出数が約3128万点に達する見込みですが、これに伴い落とし物の管理負担が増す中、利用者にとっても大きな手間となっていました。そこでfindでは、この課題を解決するために横断検索機能を開始することになったのです。
この新機能を利用することで、落とし物をした方は複数の施設への問い合わせを一括で行うことができ、手間が省けるだけでなく、企業側も不要な問い合わせを減らせるため、業務の効率化にもつながります。高島 CEOは、「返却率が3倍になり、業務負担を8割削減した成果を実感している」と述べており、これが日本のおもてなし文化の向上につながることを期待しています。
落とし物の問い合わせ窓口を一元化
全国での落とし物の問い合わせは、今まで多くの事業者に分散し、利便性を欠いていました。これまでは、利用者は自分が落としたと思われる施設に直接連絡しなければならず、情報収集が非常に難しい状況でした。しかし、findの新サービスにより、全国の情報が一元管理され、問い合わせがスムーズに行えるようになります。横断検索の実現によって、各社が連携し、遺失物のカバー率を3年以内に40%に増やすことを目指しています。
事業者側のメリット
findの導入により、JR東日本や日本交通、東京モノレールなどの交通事業者も多くのメリットを享受しています。JR東日本の喜㔟社長は、「顧客のストレス軽減、社員の作業負担削減、外国人旅行者への対応強化が進む」と語ります。また、日本交通の川鍋氏は「探す場所が分からず、どこに連絡するのか困っていた利用者にとって、この仕組みは大いに助けになる」とのことです。そして、東京モノレールの宮田社長も「落とし物が原因で旅行体験が損なわれることがないように、解決策としてこのサービスが寄与することを期待している」と述べました。
さらなる拡大と期待
findは今後、さらに多くの企業との連携を進めていく方針です。宮田社長は「日本中の落とし物が一元的に検索できるようになれば、ユーザーの利用満足度もさらに向上する」と期待を寄せました。高島氏はこれに応え、「目標達成に向けて、引き続き努力していく」と宣言しています。
テクノロジーで悩みを解決
『落とし物クラウドfind』は、テクノロジーを駆使することで落とし物に関するイライラを解消するサービスです。リアルタイムでの情報更新やコミュニケーション機能の強化により、利用者との接点を増やし、満足度を向上させます。鉄道会社やテーマパーク、商業施設など、さまざまな場所で発生する落とし物に特化した取り組みを進めていくことで、社会全体のセキュリティと安心感を向上させ、利用者と企業の信頼関係を築いていくことを目指します。