叶 匠壽庵が新たに導入する竹紙包装
滋賀県の老舗和菓子店、株式会社叶 匠壽庵が、新しい環境配慮型の包装紙『竹紙100ナチュラル』を2025年10月から全店およびオンラインショップでの利用を開始します。この取り組みは、日本の竹を有効活用することで環境保護に寄与することを目的としています。
日本の竹で社会課題を解決
『竹紙100ナチュラル』は、竹林整備によって伐採された竹を用いて作られた100%国産の包装紙です。これにより、日本の竹を持続的に活用し、里山の保全や地域経済の振興につなげることが期待されています。それに加えて、包装紙は従来のデザインを踏襲しながら、植物油インキを使用したものに変更されます。このような取り組みを通じて、叶 匠壽庵は企業として環境に対する責任を果たしていく方針です。
風合いのあるオリジナルデザイン
叶 匠壽庵では、創業以来柔らかな風合いのオリジナル包装紙を使用してきました。そのデザインは琵琶湖をモチーフにしており、万葉歌にもゆかりのある物語が添えられています。今回の変更により、新しい包装紙にはより環境に配慮した素材が使用されますが、従来のデザインは引き続き受け継がれています。
包装の新たな活用法
新しい包装紙には、封筒や便箋、一筆箋、ポチ袋として再利用できる裁断線が印刷されています。これによって、包装後もお客様が再活用できる機会が増え、さらなるエコ活動へとつながることを期待されています。これまで以上に、環境保全に配慮した商品購入が可能になります。
エシカル消費の推進
叶 匠壽庵では、2020年11月から紙製手提げ袋の有料化を導入し、マイバッグの使用を促進しています。その売上は大津市への環境保全寄付に使用されており、地域社会への貢献も行っています。新包装紙の導入に伴い、手提げ袋の素材も見直し、古紙配合率30%の紙と植物性インキを使用する方向で進めています。
環境共生への取り組み
叶 匠壽庵は、環境省より「自然共生サイト」の認定を受けており、さらに「しが生物多様性取組認証」を取得しています。今後も自然と共生しながら、地域密着型の菓子づくりを続けていく考えです。新たな『竹紙100ナチュラル』の包材を通じて、持続可能な未来への一歩を踏み出すことでしょう。
会社概要
株式会社 叶 匠壽庵は、1958年に設立され、滋賀県大津市に本社を置く和洋菓子の製造・販売を行う企業です。代表取締役社長は芝田冬樹氏で、資本金は7,980万円です。どの世代のお客様にも愛される和菓子を提供し続ける叶 匠壽庵の新たな取り組みに、是非ご注目ください。