市原市に新たな歴史の場が誕生!
千葉県市原市が新たに開館した「I’Museum Center(市原歴史博物館)」は、市民が主役となる新しいミュージアムです。この博物館は、地域の歴史をつなぎ、未来に向けての学びの場を提供することを目指しています。
開館式典の様子
開館初日には、千葉県知事の熊谷氏をはじめ、多くの来賓が祝福する中、セレモニーや内覧会が行われました。開館を心待ちにしていた市民たちが集まり、この新しい文化拠点のスタートを喜びました。特に印象的だったのは、市原中学校の生徒、落合遥平さんのスピーチです。彼は「歴史ある場所に博物館ができることはとても喜ばしく意義がある」と述べ、博物館がもたらす学びの重要性を訴えました。
市原市長のコメント
市原市長の小出譲治氏は、「市原市は日本の重要な歴史遺産が多く残る地域であり、市民がこれらに触れ学べる場所が少なかった」と課題を指摘し、「歴史をつなぐ、人をつなぐ」を理念にした博物館の開設に尽力したことを語りました。特に「王賜銘鉄剣」などの貴重な展示品が多く、ほとんどの展示が実物である点が本館の特徴です。このような「フィールドミュージアム」の構想により、市民が歴史を身近に感じられるよう取り組んでいます。
開館までの道のり
「I’Museum Center」は、1990年に設立された「埋蔵文化財調査センター」を改修して誕生しました。これまでの市内の埋蔵文化財の調査や発掘を通じて、地域文化の衝撃と保護を目的とした活動に取り組んできました。今後は、市民が博物館を通じて、自身の歴史を理解し、地域に愛着を持つことを期待しています。
新しい博物館のコンセプト
このミュージアムの愛称は、「I’Museum Center」で、これは「市民を、主人公に」というコンセプトから名付けられました。市内に存在する約3万5千年前からの歴史遺産をストーリー化し、分かりやすく配置することで、市民の歴史探究を促します。
市民との共同活動
博物館では、市民との協力によって歴史的な活動を発展させていく方針です。「人をつなぐ」というテーマの下、地域の活性化や歴史遺産を支える人づくりを進め、いかに市原市の未来を築いていくかが問われています。
展示品の紹介
開館したばかりの博物館では、古代から近現代の遺物が数多く展示されています。中でも「王賜銘鉄剣」は、約30年ぶりに市原の地に戻った特別な展示品となっています。さらに、「歴史体験館」では、実際に歴史を体験することができるプログラムも用意され、地元民や子どもたちにとって、教育の新たな場として大きな意義を持っています。
開館概要
- - 開館時間: 9:00~17:00
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
- - 所在地: 千葉県市原市能満1489
- - 観覧料: 一般300円、高校生200円、中学生以下無料(団体は100円引き)
- - 問い合わせ先: 0436-41-9344
- - 公式HP: I’Museum Center
市原市は、新たな文化の展望を広げるための重要な一歩を踏み出しました。ぜひ訪れて、歴史に触れてみてください!