労働生産性を向上させる新たな挑戦
近年、企業の経営において人材の活用が重要なテーマとなっています。特に、少子高齢化が進む日本では人材の確保が難しくなっており、企業は限られた人材の生産性をいかに向上させるかが課題となっています。こうした背景の中、株式会社LIFULL(ライフル)は、株式会社チームスピリットと手を組み、労働生産性を向上させるためのコンサルティングサービスを開始しました。この取り組みは、単なる短期的な成果を狙うものではなく、持続的な企業成長を目指すものであり、多くの企業にとって大きな支援となることでしょう。
LIFULLの取り組み背景
LIFULLは2018年から、自社の労働生産性向上に向けた取り組みを進めてきました。その結果、過去2年間で成果を達成するための時間構成比は6.5%向上し、実際に成果を上げている組織の割合は18%も増加しました。この実績がもたらしたノウハウを活用し、労働生産性の向上を図りたいさまざまな企業へ向けてコンサルティングを行うことが期待されています。
この新しい取り組みは、LIFULLが持つ人的資本経営の知見と、チームスピリットが提供する「ワークログ」という勤怠データを基にしたサービスの融合によって実現されています。人材を資本として最大限に活用するためには、個々の業務がどのように組織の成果に結びつくのかを明確にすることが不可欠です。そこで、LIFULLは自社での成功事例を基に、労働生産性向上に悩む企業へ向けて具体的な支援を始めました。
具体的な取り組み方
LIFULLでは、プロジェクトの進行において、従業員の能動的な参加を促す仕組みを整えています。この取り組みの核心は「ワークログ」の活用です。このデータは、従業員がどのような業務にどれだけの時間を費やしているのかを可視化するものです。具体的には、業務の進捗状況や働き方の分析を通じて、どの業務に多くの時間が投資されているかを掴むことができ、その情報を基に改善策を打ち出していきます。
この手法の真骨頂は、単なるデータの収集にとどまらず、活用することで「改善の文化」を企業内に根付かせることです。これにより、継続的な改善が企業の成長を促進することが期待されます。
提携による相乗効果
チームスピリットとの協業により、LIFULLはさらに強力なコンセプトを持ったコンサルティングサービスを提供することが可能となります。チームスピリットの持つプラットフォームの導入により、企業は日常業務におけるデータを結びつけ、より効果的なマネジメントを実現することができます。これは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展においても重要な役割を果たします。
今後の展望
LIFULLとチームスピリットは共同で、労働生産性の向上をテーマにした企業向けセミナーを開催する予定です。このセミナーを通じて、企業における人的資本の強化と持続的な成長を実現するための知識を広めていくことを目指しています。開催日は2024年10月1日で、東京都千代田区のLIFULLセミナールームにおいて実施される予定です。
LIFULLとチームスピリットのビジョン
両社は、日本が抱える労働生産性の問題に対して、テクノロジーの力を活用して解決を図ることを使命としており、今後もさらなる協力を進めていく考えです。両社の取り組みが企業にとっての価値創造に寄与し、日本全体の社会課題解決に向けた一助となることを期待しています。明るい未来に向けた一歩として、この協業は大きな意義を持つはずです。