難民支援プログラム
2025-05-28 15:37:29

日本語学習を通じて難民支援が進化、支援対象者100名突破!

日本語学習支援プログラム「LIP-Learning」について



認定NPO法人Living in Peace(以下、LIP)は、東京都中央区に拠点を置き、難民の支援を行っています。その活動の一環である日本語学習支援プログラム「LIP-Learning」が、このたび支援対象者の累計が100名を突破したことを報告しました。

日本での難民が抱える課題



日本に住む難民が直面する最大の障壁の一つは、言語です。日本語を話せないことで、学校や地域と連携が取れず、社会的に孤立することがあります。この言語の壁は、就労機会の制限にもつながります。多くの企業が日本語能力試験(JLPT)のN2以上を求めるため、資格の不足は書類選考での不採用につながります。そして、自身のスキルや希望を持つ難民でも、日本語ができなければ、自らのキャリアを描くことは容易ではありません。

LIP-Learningの取り組み



「LIP-Learning」は、難民の方々に対し、日本語学習を中心に、就労や生活の質を向上させるための様々な教育の機会を提供します。このプログラムは2019年度にわずか5名からスタートし、持続的な成長を遂げています。2023年度の第5期には34名が奨学生として選ばれ、全員が修了率100%を達成しました。受講生たちは、週2回の授業や課題提出を通じて、日本語力を着実に向上させています。

特に、ジェンダーギャップに関する努力として、女性受講者の比率が約50%に達しました。また、NPO法人TIJ思徳会やNPO法人にわとりの会と連携し、日本語レベルに応じたクラス分けが行われ、個々のニーズに応じたカスタマイズされた授業が提供されています。これにより、受講者の課題提出率は平均77%、出席率は平均79%に達しており、一定の成果を見せています。

そして、年々日本語能力試験(JLPT)の合格者数も増加しており、N2に合格する人も出てきています。さらに、修了生同士や日本の方々とのネットワーク構築のための交流イベントも実施されています。

教師陣の温かいメッセージ



LIP-Learningを支える教師陣からは、受講生への温かいメッセージが寄せられています。TIJ思徳会の市川さんは、受講生が毎週の授業に真剣に取り組む姿を見て、温かい絆を感じると語ります。また、同じく教えている阿字地さんも、受講生から感謝の手紙をもらい、胸がいっぱいになったと述べています。彼らの努力が日本での生活を切り開く鍵となることを心から願っています。

実施状況と今後の展望



既に、第6期の2024年度もスタートしており、クラスには33名の新たな受講生が加入しています。LIP-Learningは、今後も日本で暮らす難民が自立し、安心して生活できるよう、支援を規模拡大していく方針です。

認定NPO法人Living in Peaceの活動



Living in Peaceは、機会の平等を通じて貧困削減を目指しており、難民支援だけでなく、児童福祉やマイクロファイナンスなど様々なプロジェクトに取り組んでいます。全ての活動において、専従職員を持たず、みんなが本業を持ちながら無償で活動しています。

詳細は公式サイトで確認できます。これからも、LIPの活動への理解と支持をお願い申し上げます。


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会社情報

会社名
認定特定非営利活動法人 Living in Peace
住所
東京都中央区日本橋兜町 5-5-1兜町第1平和ビル
電話番号

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