特定外来生物アルゼンチンアリ駆除剤「ぷりっとベイト」の登場

株式会社東海理化が新たに開発した「ぷりっとベイト」

株式会社東海理化が特定外来生物であるアルゼンチンアリを駆除するための新しい製品、「ぷりっとベイト」の販売を開始しました。この駆除剤は、特にアルゼンチンアリの増殖が問題視されている地域での使用を想定しており、生物多様性を保護するための新たな手段として期待されています。

アルゼンチンアリの脅威

アルゼンチンアリは、世界で最も侵略的な外来種の一つとして国際自然保護連合によって100種に指定されています。その特性として、非常に高い繁殖力と攻撃性があり、他の生物との競争において優位に立つと言われています。日本国内でもその生息域を広げており、生態系のバランスを崩す要因となっています。

「ぷりっとベイト」の特長

「ぷりっとベイト」は、これまでの駆除方法にない新しいアプローチを持っています。このエサ剤は、特にアルゼンチンアリに効果的な特徴を備えています。以下にその主な特長を示します。

1. 多様な設置場所: 従来の駆除エサ剤では設置が難しかった垂直面にも簡単に塗布することが可能です。樹木やブロック塀など、さまざまな場面で使い勝手が良く、グリースガンを用いることで到達しにくい場所にも簡単に塗布できます。

2. 持続力が向上: 通常の駆除剤は紫外線や水に弱いため、保護ケースが必要でしたが、「ぷりっとベイト」は自然環境に耐える設計になっており、風や雨に影響されることなく効果が持続します。

3. 環境への配慮: 駆除剤の成分には天然オイルが採用されており、環境負荷を抑える工夫がされています。また、誘引剤として使用されるミズアブは食品廃棄物を用いて育てられ、循環型のアプローチが採用されています。