次世代健康経営講座
2023-10-26 12:00:02
新潟大学が開講する「次世代健康経営共創講座」の全貌と目的
新潟大学が新たに設置した「次世代健康経営共創講座」
新潟大学は、次世代を担う若手従業員や健康経営の担当者を対象にした「次世代健康経営共創講座」を開設しました。この講座の目的は、従業員起点での健康経営を実現し、企業価値の向上やエンゲージメント、さらには労働生産性の向上に向けた社内制度の構築運用ができる人材を育成することです。また、健康寿命の延伸にも貢献することを目指しています。
講座の概要
この講座は、主に次の4つの事業から成り立っています。
1. 健康経営推進に資する基本的な理論と実践を学ぶ講座
2. 実際の健康経営の推進を体験するワークショップやインターンシップ
3. 健康経営の効果を検証し、その教育がどれだけ有効であるかを研究
4. 官公庁、大学、民間企業間の連携や情報共有
講座内容
講座は、11月13日から令和6年の2月まで行われる講義が基本です。座学に加えてワークショップもあり、実践的な知識も学べます。また、e-Learning形式で健康経営や予防医療の詳細を学ぶ内容も提供されます。さらに、健康経営に取り組む企業に訪問し、その現場を見学するインターンシップも設けられています。参加者は講義の80%以上に出席し、各講義後にレポートを提出する必要があります。修了にあたっては、事務局から修了証が発行されます。
受講費用と期間
本講座は「経済産業省 令和4年度 共同講座創造支援事業費補助金」の採択事業として、無料で受講できます。初年度は令和5年の11月から令和6年の3月までが開講期間です。以降も申し出がない限り、講座は継続される予定です。
新潟大学 学長のコメント
新潟大学の牛木学長は、現代の経営において「健康経営」の重要性が増していることを指摘しました。特に、従業員の健康を経営に組み込むことが多くの企業にとって重要となってきており、医科学的な根拠に基づいた取り組みが求められています。
長寿社会の日本にとって、健康で働ける環境を整えることは企業の価値向上につながり、国民全体の健康寿命を延ばすことにも寄与するとの見解を示しました。
健康経営の意義
「健康経営」は、従業員の健康を維持・増進することが将来的な収益として見込まれる投資であるという認識が今や多くの企業に共有されています。しかし、その実践には専門人材の不足や学ぶ機会の少なさという課題があります。この講座設置は、こうしたニーズに応えるものといえるでしょう。
新潟大学と株式会社アイセックは、共同でこの教室を通じて地域住民に貢献することを目指します。新潟大学は医療領域の幅広い研究を進めながら、地域の健康課題にも対応し、持続可能な社会の実現を目指すとしています。
講座開講記念シンポジウムの開催
11月13日には、講座の開講記念シンポジウムも予定されています。このシンポジウムでは、健康経営の重要性や、今後の施策についてさまざまな講演が行われます。参加申し込みは、所定のフォームから受け付けています。ここでの知識や情報を通じて、さらに多くの企業との連携を深め、健康経営の普及を促進していくことが期待されています。
アイセックについて
株式会社アイセックは、2019年に新潟大学と共同で設立された企業で、医科学的なエビデンスに基づく健康経営推進に取り組んでいます。現在は新潟県内の多様な健康データを分析し、具体的な支援を行っています。
このように、新潟大学の「次世代健康経営共創講座」は、地域の企業が健康経営を実践し、持続可能な社会の構築に向けた重要な取り組みを支持する場となることを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アイセック
- 住所
- 新潟県新潟市中央区学校町通2番町5274新潟大学ライフイノベーションハブ内
- 電話番号
-
025-378-8858