新たな持続可能な食支援モデル
群馬県吾妻郡嬬恋村のJA嬬恋村が、認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン(以下、2HJ)と共に新しい食支援のモデルを発表しました。この取り組みは、農業の力を活かし、地域社会の課題解決に貢献することを目的としています。
取り組みの概要
このプログラムでは、2026年の7月から10月の期間中、毎週月曜日にJA嬬恋村から2HJに対し、1パレット(70ケース)の新鮮なキャベツを定期的に寄贈する仕組みを導入します。特筆すべきは、寄贈されるキャベツが余剰品や規格外品ではなく、すべてが“正規品”である点です。これは、単なる食品ロス対策ではなく、明確に社会貢献を目指しての取り組みです。
JA嬬恋村と2HJは、この新システムを構築するにあたり、地域の農業が果たす役割に対して深く議論を重ねてきました。この親密なコラボレーションは、両者にとって初めての試みであり、継続的な寄贈を行うフードバンクのシステムは、業界内でも革新的なモデルの一つと言えるでしょう。
新鮮なキャベツがもたらす価値
嬬恋村は、日本の有数のキャベツ産地として知られています。この新鮮なキャベツは、2HJを通じて様々な支援が必要な方々に届けられ、福祉施設やフードパントリーなどを介して利用される予定です。
黒岩宗久代表のメッセージ
JA嬬恋村の代表理事組合長、黒岩宗久氏は、「私たちは農業が社会を支える力を持つと信じています。この取り組みを通じて、生産者が丁寧に育てた農産物を必要とする人々に安定的に提供する新しい仕組みを構築し、地域農業の新しい社会的価値をじっくりと示していきたい」との意気込みを表しています。
芝田雄司CEOの考え
一方、セカンドハーベスト・ジャパンのCEO、芝田雄司氏は、「私たちは食支援において、単に『量』を届けるだけでなく、栄養バランスの取れた食品を安定的に提供することに力を入れています。新鮮な野菜は、健康的な食生活において欠かせない存在です。この取り組みは高品質な食支援の実現に大きく寄与し、他の地域や品目にも展開することで、より持続可能で栄養価の高い支援モデルに発展させていきたい」と期待を寄せています。
未来の展望
JA嬬恋村と2HJの取り組みは、今後もさまざまな地域や産品へと広がる可能性を秘めており、食支援の新たな形を示唆しています。この先進的な試みにより、地域の農業は社会のますます重要な要素となりつつあります。これからの展開が楽しみな取り組みです。