次世代AIと医学
2025-02-02 01:47:30

岡山大学が次世代AIと医学の新たな融合を探るシンポジウムを開催

2025年1月28日、岡山大学の鹿田キャンパスにて「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムには、学内外から60人以上の参加者が集まり、次世代AI技術の一つであるフィジカルインテリジェンスの医療分野への応用について議論が交わされました。

シンポジウムの冒頭、岡山大学の那須保友学長が挨拶し、フィジカルインテリジェンスが現実世界の情報を取り込みながら学習する新しいAI技術であることを強調しました。「不易流行」という理念のもと、岡山大学が最前線での取り組みを進めるべき課題だと述べ、今後の可能性を期待させました。

続いて、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の中澤篤志教授がシンポジウムの意義を説明し、フィジカルインテリジェンスの特性について論じました。具体的には、用意されたデータセットだけでなく、実環境と対話しながら自律的に学習する仕組みが医学への道を開く可能性を示唆しました。

その後の講演では、国立情報学研究所の小林泰介助教が、強化学習を用いたロボティクスの最新状況について語り、AIとロボット技術の進化について参加者の興味を引きました。また、早稲田大学の尾形哲也教授が、ロボティクスとAIの交わる未来像について示し、今後の研究の方向性を提案しました。

さらに、岡山大学の研究者たちによるいくつかの講演も行われました。松野隆幸教授は、特に医療分野における穿刺ロボットの応用に焦点を当て、フィジカルインテリジェンスの現時点での成果を具体的な事例と共に紹介しました。一方、谷岡真樹准教授は、文部科学省による支援を受けた医療AI人材育成プログラムについて発表し、フィジカルインテリジェンス研究の推進に必要な人材の育成の重要性について解説しました。

また、座間味義人教授や香田将英准教授、中原龍一講師は、それぞれの専門分野におけるAIのユースケースとフィジカルインテリジェンスへの期待を語り、具体的な応用例とその展望を述べました。

シンポジウムを締めくくるパネルディスカッションでは、各分野の専門家たちがフィジカルインテリジェンスと医学が融合した未来に関する質問に応じ、参加者との活発な意見交換が行われました。この議論を通じて、AIとロボティクスが医療現場でどのように活用され、発展していくのかを見つめ直す機会となりました。

このシンポジウムは、岡山大学内でもAIとロボティクスの分野における多様な取り組みが進められていることを示すものであり、今後の研究や実用化に向けた新しい展望を開く一歩となります。岡山大学は、引き続きフィジカルインテリジェンスの発展に取り組み、地域社会における医療の変革に貢献していく所存です。

今後の岡山大学の取り組みに、ぜひご期待ください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。