大分の宇宙イベントが熱狂を呼ぶ
2025年12月7日、大分県国東市のくにみ海浜公園にて『Spaceport Fes in OITA / KUNISAKI』が初開催されました。このイベントは「大分・国東を宇宙の玄関口へ!」というテーマのもと,多くの宇宙関連のコンテンツが集結し、800人を超える来場者で賑わいました。特に目を引いたのは、宇宙甲子園ロケット部門の大分大会で、参加した高校生たちの情熱的な競技が展開されました。
宇宙甲子園ロケット部門に挑んだ若きエンジニア
この大会には、大分県内の高校から登録された6つのチームが挑戦。自分たちで設計・製作したモデルロケットを使い、高度の到達精度やパラシュートの定点着陸、さらにプレゼンテーション技術で競いました。
結果は以下の通りとなり、見事なパフォーマンスを披露したチームが表彰されました。
- - 優勝: クローバー・ジェット(大分県立国東高等学校)
- メンバー: 清成寧々(代表)、中野妃菜、瀧石詩桜、熊田えむ
- - 準優勝: マーブル(大分県立大分雄城台高等学校)
- メンバー: 角田煌太(代表)、宮野由詩、工藤琉太郎、衛藤大空、八川世菜
- - 第三位: とうもろこし(学校法人扇城学園東九州龍谷高等学校)
- メンバー: 堀部彩乃(代表)、川村文菜、清水こころ
- - 特別賞: ハムハムハム(大分県立国東高等学校)
- メンバー: 仲実日子(代表)、貝瀬結心、酒井美空
優勝したクローバー・ジェットは、2026年に南相馬市で行われる全国大会への出場権を手にしただけでなく、その大会で優勝すれば、イギリス・ファンボロで開催される世界大会「International Rocketry Challenge (IRC)」への道も開かれます。
優勝チームの喜びの声
クローバー・ジェットのメンバーは、優勝の瞬間について「最後に飛ばなかったのでダメかと思ったけど、一位になれて本当に良かった」と話し、仲間との協力で完璧なロケットを作り上げられたことに満足の様子でした。全国大会に向けての意気込みも語られ、未来への挑戦が期待されています。
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多彩な体験型コンテンツ
宇宙甲子園の競技だけではなく、来場者が楽しめる体験型コンテンツも充実していました。フードマルシェや宇宙服の試着体験、さらにはローバー操縦体験など、多様なアクティビティが用意されており、家族連れや宇宙ファンたちにも大好評でした。
来場者は、宇宙との距離を縮める体験を通じて、未来の夢を描き、挑戦する姿勢が育まれる場となっていました。
宇宙をテーマにした地域の未来
一般社団法人九州みらい共創は、このイベントにおいて宇宙をテーマにした教育と人材育成が九州の未来を切り開くカギであるとの信念を示しています。先駆けて開催された鹿児島県肝付町での大会に続き、宇宙産業エコシステム形成の一環として、大分県国東市での開催は特に重要な意義を持っていました。
今後も自治体や教育機関、地域企業との連携を強化し、次世代が夢を描き、挑戦する環境を整える活動を推進していく計画です。
基本情報
- - イベント名: Spaceport Fes in OITA / KUNISAKI
- - 開催日: 2025年12月7日(日)10:00~16:00
- - 会場: くにみ海浜公園(大分県国東市国見町伊美3864)
- - 主催: Spaceport Fes in OITA / KUNISAKI 実行委員会
- - 後援: 大分県、国東市、他
このような宇宙イベントの開催は、地域に新たな活気をもたらすことが期待されます。参加した生徒たちの未来への挑戦を温かく見守りたいですね。