日機装、新研究棟の建設決定
日機装株式会社は、東京都東村山市にある日機装技術研究所内に新研究棟を建設することを発表しました。総工費は約124億円に上り、竣工予定は2027年5月です。
新研究棟では、特に次世代エネルギーに関連するポンプや生産自動化、コンポジット材料に関する研究開発が行われます。具体的には、水素やアンモニアに対応したポンプの開発が中心になります。これにより、持続可能な社会に向けた技術革新が期待できるでしょう。
新研究棟の設備
新しい研究棟には、大型ポンプやコンポジットの試作が可能な実験エリアが設けられ、高度な測定機器が設置される評価試験エリアも用意されます。また、従業員がアイデアを迅速に形にできる環境も整備され、製品開発へのスピードアップが図られます。
加えて、既存のメディカル技術センターとの関係性を強化し、技術者同士の情報交流の場を提供することにより、社内外でのコラボレーションも促進される見通しです。
取り組む分野
新研究棟での主な研究分野は以下のようになります。
- - 流体技術: 水素やアンモニアに適したポンプの設計、材料選定、流体制御技術など。
- - 生産自動化技術: 電子部品の自動化に向けた技術開発が進められます。
- - コンポジット材料技術: 環境負荷を低減するための新しい機能を持つ複合材料の開発。
これらの技術分野は、将来的に新しいビジネスモデルの創出やイノベーティブな製品の開発につながるでしょう。
背景と目的
日機装は、国内支社の再編成を進めるなかで、研究開発機能を中央集約することを決定しました。以前は生産拠点であった場所を研究開発に特化した施設へと変え、効果的な環境整備を図る狙いがあります。現在の建物は50年以上が経過しており、その老朽化が進んでいるため、持続可能な研究開発環境を整える必要があると感じた結果、新しい研究棟の建設が決まりました。
今後、環境に配慮した設計理念のもと、既存の建物の一部を活用しながら新たな研究棟が構築される予定です。このように、恵まれた地理的条件と豊富な技術力を生かして、次世代エネルギーの研究開発を進めていく日機装の取り組みに、期待が高まります。
建設スケジュール
新研究棟の建設に関するスケジュールは以下のようになっています。
- - 解体工事開始: 2024年9月
- - 解体工事終了: 2025年7月予定
- - 建設工事着工: 2025年10月予定
- - 竣工: 2027年5月予定
- -稼働開始: 2027年6月予定
今後の日機装のさらなる発展が非常に楽しみです。