NTT東日本、人的資本経営の新たなアプローチ
NTT東日本株式会社は、約3万人の社員が多様な価値観を持ち、自分らしいキャリアを築ける組織へと変革を進めています。近年、企業は事業の拡大や社員の価値観が多様化する中、従来の一方的なマネジメント手法では、個々の成長や働きがいに十分に寄り添うことが難しくなっています。このような背景を受け、NTT東日本は2026年7月からデータと対話を駆使した人的資本経営の高度化に取り組みます。
1. 新アプローチの背景
企業の成長には、社員が自らの強みを活かし、最大限の力を発揮できる場を提供することが重要です。これまでもNTT東日本は、自律的なキャリア形成支援や成長機会の拡充、1on1の強化などを行ってきました。しかし、大規模な組織においては、価値観や志向の多様化が進むため、マネージャーの経験に頼るだけでは職員一人ひとりの状況に適切に対応しきれないという課題があります。
この課題に対してNTT東日本は、データとAIを活用しつつも、最終的には人の対話に重点を置くことで、質の高いマネジメントを目指す新たなアプローチを導入することにしました。
2. 取り組みの概要
この取り組みでは、社員の性格特性やコンディションを踏まえた個別最適な対話支援を実現します。具体的には、以下のような内容になります:
- - キャリア形成支援:社員の特性に基づき、自分に合ったキャリア形成をサポートします。
- - AIによる1on1支援:上司と部下双方の特性を考慮し、より質の高い1on1の実施を支援します。
- - ウェルビーイングの可視化:サーベイを通じて社員の心身の状態を継続的に把握し、早期に対策を行います。
- - エンゲージメントの確認:組織全体やチームのエンゲージメント状態を把握し、組織の課題を早期に発見します。
取り扱うデータには、社員の年間目標に加え、同意のもとで取得される性格特性やコンディションに関する情報が含まれます。すべての取り扱いは、情報セキュリティとプライバシー保護に基づいて行われます。
3. 開始時期と今後の展望
本施策は2026年7月に順次全社展開される予定です。この取り組みにより、NTT東日本は社員一人ひとりが自分の可能性を最大限に引き出し、自律的に成長できる環境を目指します。また、日常の1on1での質を向上させ、業績向上と働きがいの実現を両立させることも重要です。最終的には、社員と組織が共に成長する文化を育て、持続可能な組織を目指す考えです。
さらに、特性やウェルビーイングに関するデータの収集には、株式会社リーディングマークが提供する「ミキワメAI」を導入し、人と組織の変革に特化した株式会社NTT HumanEXと連携を図ります。
この新たなモデルの実現に向けた挑戦が期待されています。