カナダでの国際会議「SecTor 2024」にカミナシのエンジニアが参加
株式会社カミナシが、2024年10月にカナダのトロントで開催される国際的なサイバーセキュリティ会議「SecTor 2024」に、所属するエンジニア西川彰を参加させることを発表しました。このイベントは、サイバーセキュリティの先端技術や研究が共有され、業界の専門家が集まる重要な場となっています。
SecTorの概要
SecTor(Security Education Conference Toronto)は、サイバーセキュリティの分野で国際的に評価されている会議で、最新のセキュリティ研究や新たな攻撃手法、防御策についての情報交換が行われます。これに参加することで、カミナシの技術者たちは最新の情報を吸収し、国内のセキュリティ向上に貢献することが期待されています。
参加理由と発表内容
今回の情報発信を可能にしたのは、日本のセキュリティコミュニティ「大和セキュリティ」における有志メンバーによる論文が、高い評価を受けてSecTorで採択されたことです。この論文は、Insident Response(インシデントレスポンス)やデジタルフォレンジックをテーマにしており、西川はその発表者の一人として登場します。
特に、講演内容である「Performing DFIR and Threat Hunting with Yamato Security OSS Tools and Community-Driven Knowledge」においては、日本の非営利コミュニティが開発したオープンソースツールを活用したDFIR手法が紹介される予定です。
講演詳細
- - 開催日時: 2024年10月24日 14:15〜15:00(現地時間)
- - 講演者: 高橋福助(NTTデータグループ)、西川彰(カミナシ)
- - イベントリンク: SecTor 2024
これにより、セキュリティの重要性が高まる中での国際的な取り組みとして、大和セキュリティのツールとコミュニティの知識がどのようにインシデント調査に活用されるかを示す機会となります。
DFIR手法の意義
本論文では、DFIR(Digital Forensics and Incident Response)の実務者が直面する課題に対する解決策を提案しています。特にEDR(Endpoint Detection and Response)やSIEM(Security Information and Event Management)未導入の環境において、迅速かつ包括的な調査手法が求められています。
カミナシの西川氏は、HayabusaやTakajoといったオープンソースのツールを利用して、シンプルなコマンドラインにて効率的にセキュリティの知識を取り入れられる方法を示し、調査精度を高めることに成功しています。
今後の展望
これらの取り組みは、高価なセキュリティソリューションの導入が困難な企業やDFIR調査初心者の支援に繋がり、セキュリティ専門人材の拡充に寄与することが期待されています。また、オープンソースツールは国内外のセキュリティ機関や研修においても用いられており、今後の進展が注目されます。
まとめ
カナダでのSecTor 2024での登壇は、株式会社カミナシにとって国際的なプラットフォームにおける評価を得る貴重な機会です。今後もカミナシは、サイバーセキュリティ分野における先進的な取り組みを通し、より安全なデジタル環境を目指していくことでしょう。