サウンドウェーブ提携
2025-09-08 09:24:47

サウンドウェーブイノベーションとの提携で早期アルツハイマー治療機器の実用化へ

新たな治療選択肢の創出



住友重機械工業株式会社(以下、住友重機械)は、東京都中央区に本社を置くサウンドウェーブイノベーション株式会社(以下、SWI社)との間で、早期アルツハイマー病治療装置の研究開発について業務提携を締結しました。この提携により、住友重機械はSWI社への出資を行い、低出力パルス波超音波治療装置「LIPUS-Brain」の製造・販売を共同で進めていきます。

背景と重要性



現在、アルツハイマー病をはじめとする認知症は、医療や福祉の現場で大きな課題となっています。特に高齢化が進む中、認知症の患者は増加の一途を辿り、その影響は患者本人だけに留まらず、家族や介護者に対しても深刻な負担を強いることがあります。したがって、QOL(生活の質)の向上のためには新しい治療選択肢が求められています。

住友重機械は「中期経営計画2026」の中で、経営リソースを集中的に投入する重点投資領域の一つに「先端医療機器分野」を掲げています。これに基づき、本提携はアルツハイマー病の早期治療の実現を目指し、医療機器分野における不断の革新を推進する重要なステップとなるでしょう。

早期アルツハイマー治療装置の概要



今回提案された「LIPUS-Brain」は、早期アルツハイマー病患者を対象とした治療用の医療機器です。2022年、SWI社が主導した探索的治験により、治療の安全性が確認され有効性を示す結果が得られました。この記録を受けて、厚生労働省から「先駆的医療機器」として指定され、現在は検証的治験が進行中です。

治療プロセスは患者が専用の装置に装着されることで実施され、ベッドに寝るだけで治療が受けられます。治療に際しては麻酔が不要で、身体への負担を最小限に抑える設計がなされています。小型機器のため、医療機関の規模を問わず導入が可能です。

未来への展望



今後、住友重機械とSWI社はそれぞれの強みを活かし、LIPUS技術を用いた新たな治療法の社会実装を推進します。また、将来的には認知症以外の重症狭心症や不整脈といった疾患に関する医療機器の研究開発にも取り組む予定です。これにより、医療分野におけるイノベーションを促進し、より多くの患者のQOL向上に貢献していくことを目指します。

住友重機械は、このような事業活動を通じて、社会課題の解決に貢献しながら、収益構造の強化を図ります。


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会社情報

会社名
住友重機械工業株式会社
住所
東京都品川区大崎2丁目1番1号ThinkParkTower
電話番号

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