国際こども・福祉カレッジが「ヘルプマークの日」に実施した意義深い講演会

国際こども・福祉カレッジが「ヘルプマークの日」に意義ある講演会を実施

新潟県新潟市に位置する国際こども・福祉カレッジでは、7月20日の「ヘルプマークの日」に特別講演会が開催されました。この日は、国連が設定した持続可能な開発目標（SDGs）の一環として、障害者や困難を抱える方々への理解を深めることを目的としています。この講演会には、実際に当事者としてヘルプマークを利用されている方がゲストスピーカーとして招かれました。

SDGsの目標との関連性

国際こども・福祉カレッジでは、学生の資格を目指すソーシャルワーカー養成課程の中で、「SDGsと国際理解」に関する授業があります。この授業では、持続可能な開発目標が掲げる様々な社会課題を学び、特に「健康と福祉」を促進する重要性や「人や国の不平等をなくす」ことに焦点を当てています。「ヘルプマークの日」が定められた意義について深く理解し、実際の声を聞くことで、学生たちの意識向上を狙ったのです。

当事者の声が持つ意味

講演会では、ゲストスピーカーとして新潟AYA世代コミュニティHUGMEに所属する櫛谷尚美さんが登壇しました。彼女は自身の経験を語り、「ヘルプマークをつけることは本当に勇気が必要だった」と発言。また、「助けが必要でない場面でも声をかけてもらったことが嬉しかった」とのエピソードは、多くの参加者に感動を与えました。この発言に触れた学生からは、「どう声をかけるべきか分からなかったが、今後は積極的に助けの手を差し伸べたい」との声が多く寄せられ、ヘルプマークの目的や重要性を理解した上で、行動に移そうとの意欲が感じられました。

啓発活動の準備

講演会を通じて得た学びは、学生たちの啓発活動へとつながっています。彼らは地域の小学校や中学校での啓発活動に向けた準備を進めており、プレゼンテーション資料を工夫しているそうです。具体的には、ヘルプマークとSDGsとの関連性を視覚的に示すためのイラストやクイズ形式の紹介、当事者がどのような経緯でヘルプマークを必要としたかを具体的に語る内容などが含まれています。

地域社会との連携を目指す

国際こども・福祉カレッジでは、全ての人が環境と共に生きているというソーシャルワークの基本的視点を重視しています。単に当事者を支援するだけでなく、その人々が住む地域社会に対しても働きかけ、共生的な社会を築くことが重要とされています。学生たちは、地域の中で困難を抱える人々を自然に支援できる環境作りを目指し、真摯な思いで活動しています。