コスモスイニシアとTT Capital、ベトナムでの住宅開発に向けて戦略提携を締結

コスモスイニシアとTT Capitalが提携し、ベトナムでの住宅開発を加速

2023年12月5日、日本の不動産大手『株式会社コスモスイニシア』とベトナムの『TT Capital Investment JSC』が、シンガポールの『Koterasu Partners Pte. Ltd.』とともに戦略的パートナーシップ協定を締結しました。この提携は、ベトナム南部のビンズオン省において、高層住宅を開発する新たな合弁会社を設立することを目的としています。2024年度の販売開始を目指すこのプロジェクトは、ベトナムの急成長を遂げる中間層の住宅需要に応え、住環境の向上を図るものです。

ベトナムの急速な経済成長

ベトナムにおいては、経済の発展とともに中間所得層が急速に増加しています。この所得の向上を背景に、持ち家を求める人々の志向も強まり、不動産市場における中間層のニーズがさらに拡大しています。その一方で、需要に見合った中間層向けの住宅の不足が一次的な課題として浮き彫りになっています。今回の3社による合弁会社設立は、こうした市場のニーズに応えるための重要なアプローチとなるでしょう。

3社の強みを活かした住宅開発

この合弁会社は、コスモスイニシアの約50年にわたる日本での住宅開発のノウハウ、Koterasuの約10年に及ぶベトナム不動産投資の経験、そしてTT Capitalの現地のネットワークを融合したうえで、質の高い中間層向け住宅を提供することを目指しています。具体的には、2024年第2四半期から工事着工予定のビンズオン省において、年間1,000戸から2,000戸の住宅を安定的に供給する計画です。

この地域はホーチミン市に近く、著しい経済成長を遂げており、人口の新規流入が続いています。若年層の労働力が集まり、良質な住宅の需要が高まっているため、JV会社の取り組みが期待されます。