パーソルエクセルHRパートナーズの新たな挑戦
総合人材サービスを展開するパーソルエクセルHRパートナーズ株式会社が、2024年11月にベトナム・ハノイ市に100%出資子会社「PERSOL EXCEL VIETNAM CO., LTD.」を設立したことが発表されました。本記事では、この新たな試みが持つ意義と、今後の展望について詳しく探ります。
社会的ニーズの増大
日本国内では2030年までに最大79万人に達するIT人材不足が予測されており、この解決策として外国人エンジニアの採用が急務となっています。その中で、ベトナム人材に注目が集まっていますが、言語の壁や帰国後のキャリア形成に関する課題も見逃せません。パーソルエクセルHRパートナーズは、2017年からベトナムエンジニアの採用と派遣をスタートさせ、これまでに約250名のエンジニアを日本で活躍させてきました。
新たなオフショア開発オフィスの設立
2024年11月の設立を経て、パーソルエクセルベトナムは明確な方針を持ったオフショア開発オフィスとして活動を開始します。主な事業内容には、組み込みソフトウェア開発やWeb・ICT開発、自動運転制御開発などが含まれ、今後もこれらの分野でのエンジニアの育成を通じて、持続可能な雇用の創出が期待されています。
高品質な開発体制の確立
パーソルエクセルベトナムでは、日本国内で培った技術ノウハウを活かし、現地でも高品質な開発を実現しています。2025年9月時点での在籍エンジニア数は11名であり、その中にはベトナム人エンジニアが9名、日本人が2名含まれています。また、今後のニーズの高まりに応じて、2028年までにエンジニア数を倍増し50名体制を目指していく計画です。
SDGsへの貢献
パーソルエクセルベトナムの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)にも寄与しています。特に「質の高い教育をみんなに」や「働きがいも経済成長も」の目標に沿った形で、ベトナム国内での高レベルな技術習得と日本語教育の両立を目指し、地域の人材育成にも力を入れています。
社長のコメント
今年設立されたパーソルエクセルベトナムの代表取締役社長、馬場康則氏は「私たちは、日本の技術と同等の開発ができる環境を整え、ベトナム人エンジニアが世界で活躍できるよう支援していきます」と語りました。彼は、日本国内企業だけでなく、ベトナム現地企業からの業務受注も視野に入れ、さらなる成長を目指しています。
結論
持続可能な雇用創出を目指すパーソルエクセルHRパートナーズのベトナム人材に対する取り組みは、これからの時代において非常に重要な意味を持つでしょう。IT人材の不足が叫ばれる日本において、ベトナムとの連携がどのように進化していくのか、今後が非常に楽しみです。