持続可能な物流体系の構築に大きな一歩
国土交通省が発表した「多様な輸送モードの更なる活用に向けた実証等事業」が、令和7年9月8日から三次公募を開始しました。本事業の主な目的は、陸・海・空の輸送モードを駆使した新モーダルシフトの推進です。特に、航空機の空きスペースや内航海運の新規需要の創出を通して、環境負荷の低減を目指します。
背景と目的
現在、世界中で持続可能性の重要性が高まっています。その中でも、物流業界における変革が喫緊の課題として挙げられます。特に、トラックドライバーの輸送力不足や災害時の安定した物流網の確保が求められています。このような背景から、国土交通省は新たな物流体制を構築するための取り組みを進めています。
実証事業の概要
1. 補助対象事業者
本事業では、航空運送、海上運送、貨物利用運送に関連する民間事業者が補助対象となります。具体的には、定期便の空きスペースを活用した航空輸送サービスの実現を目指す事業者や、新たな航路を開設するための海運事業者が含まれます。
2. 補助対象経費
- - 航空貨物輸送の実証事業:定期便の空きスペースを利用し、実証運航や需要調査にかかる費用が支援されます。補助率は定額です。
- - 海上輸送の実証事業:新規航路の開設や混載輸送に関する実証運航の費用が対象となり、こちらの補助率は1/2です。
公募の詳細について
公募は令和7年9月8日から10月8日まで実施され、申請者は国土交通省の公式ウェブサイトで詳細を確認することができます。必要な申請様式も掲載されていますので、参加を考えている事業者は必ず確認してください。
今後のスケジュール
- - 公募期間:令和7年9月8日(月)~10月8日(水)17時まで(必着)
- - 事業期間:交付決定後から令和8年2月27日までを予定しています。
お問い合わせ先
詳細については国土交通省物流・自動車局の物流政策課にお気軽に問い合わせください。電話番号は03-5253-8111、内線41-833、41-841です。
最後に
持続可能な物流体系の構築は、私たちの未来をより豊かにするために欠かせない課題です。今回の実証事業は、その一翼を担うものとして、多くの事業者の参加が期待されています。環境に優しい物流システムに向けて、積極的な取り組みが進むことで、すべての人々にとって快適な社会が実現されることを願います。