公認会計士試験合格者の就職難を打破するための支援
2023年11月26日、新たに公認会計士試験に合格した2,229人の中で、約半数が就職難に直面しているという厳しい現実が明らかになりました。近年、公認会計士試験の合格者数は年々増加しており、金融庁が掲げる「公認会計士5万人計画」に沿って、毎年2,000人以上の新たな合格者が誕生しています。しかし、その一方で、従来の主な就職先である監査法人の採用が急減しているため、彼らの就職先を見つけることが非常に困難な状況となっています。
就職先の減少と新たな挑戦
監査法人の採用が減少している背景には、経済の厳しさや企業の人材選定基準の厳格化が影響しています。監査法人へ就職できない合格者は、一般企業を目指すことになりますが、これまでのところ合格者を一般企業で採用する動きはあまり進んでいません。このような状態が続くと、優秀な人材が公認会計士を目指さなくなり、結果的に市場における公認会計士の質が低下する懸念があります。これは日本の資本市場の健全な発展を阻害する要因となり得ます。
必要とされる人材
一方で、日本の企業は国際会計基準(IFRS)の導入を控えており、その対応に頭を悩ませています。実際、東京証券取引所が行った調査では、多くの企業が「IFRSに対応できる社内人材が不足している」との懸念を示しています。このことは、公認会計士資格を持つ人材の需要が高まっていることを示唆しています。特に、会計に強い人材を求める企業が増えている一方で、合格者が即戦力として活躍できる場が減少しているという相反する状況が生じています。
新たなプラットフォームの誕生
そこで、株式会社オーディターズスクエアは新たに「公認会計士試験合格者就職支援ドットコム」を立ち上げました。このプラットフォームは、就職に苦しむ公認会計士試験合格者と、IFRSに対応できる人材を必要とする日本企業との橋渡しを目指しています。
・サイト名: 公認会計士試験合格者就職支援ドットコム
・URL:
http://www.cpa-career-support.com
・運営会社: 株式会社オーディターズスクエア
・代表: 長谷友春公認会計士
・所在地: 東京都千代田区九段南3-8-2-206
経験に基づくマッチング
長谷友春代表は、自身も公認会計士として監査法人やコンサルティング会社、一般企業での豊富な経験を持っており、求人企業に対する適切なアドバイスが重要であると考えています。このようなバックグラウンドを持つ人材紹介エージェントが、合格者と求人企業の双方に対して、より良いマッチングを提供できます。
今後、これまでのミスマッチを解消し、より多くの合格者が適切な職場に就けるような環境が整いますよう期待しています。
この新しい取り組みは、公認会計士としてのキャリア形成を支援し、将来の日本の財務・会計市場における健全な人材供給を実現する一助となるでしょう。