インバウンド購買意欲指数の2026年第2四半期の結果
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と株式会社インジェスターは、全国の小売店を訪れる訪日外国人観光客の購買意欲を測定する「インバウンド購買意欲指数」の2026年第2四半期の結果を公表しました。この指数は、外国人観光客による購買動向を認識し、経営や景気判断の参考にするために開発されています。
現状の指数の概況
2026年第2四半期のインバウンド購買意欲指数に関する以下の特徴が確認されました。
- - 現状水準DIは55で、前四半期と変わらず横ばいに推移しています。
- - 現状判断DIも52と、こちらも横ばいの状態です。
- - 先行き判断DIは57となり、前四半期比でプラス2ポイントの上昇が見られました。
この結果から、全体的に訪日外国人観光客の購買意欲に明確な変動はなく、安定的な動きを示しています。
インバウンド購買意欲指数の意義
この指数は、毎月2回の調査で日本全国の小売店における外国人観光客の購買意欲を評価します。調査対象の販売員が店舗での客体を調査し、リアルタイムでの購買意欲を把握することが可能です。主な調査項目は、訪日外国人観光客の購買意欲の現状判断、方向性、およびその先行きへの評価です。
インバウンド購買意欲指数が50を超えると「購買意欲が強い」とされています。したがって、現在の指数は訪日外国人の購買意欲が安定的であることを示しています。
過去の指数の推移
この指数は、パンデミックにより2020年初頭から急落しました。それ以降、2022年から外国人観光客の受け入れ再開が進み、徐々に餌が回復してきています。特に、先行き判断DIが現状判断DIを上回る形で推移していることが好材料です。
しかし、2023年8月下旬にALPS処理水の海洋放出が始まると、購買意欲は突然低下しました。この影響は短期的なものでしたが、その後も中国政府による訪日自粛要請や中東からの航空便の運休といった外的要因が影を落としています。
今後の展望
訪日外国人観光客が増える一方で、地政学的リスクや国際的な状況により購買意欲指数に影響を与える可能性があります。特に、中国からの観光客数の動向は慎重に見守る必要があります。
今後も、インバウンド購買意欲指数は、観光業の健康状態や消費動向を測るための重要な指標とされています。引き続き、この指数の動向を注視し、業界の実状を把握することが求められます。
会社概要
株式会社インジェスターは、訪日外国人向けのセールスプロモーションやリサーチを運営し、官公庁や地方自治体と連携したリサーチ活動も行っています。一方、三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、経済や政策研究といった広範な分野において評価されているシンクタンクです。
今後の訪日外国人観光客の動向や購買意欲の変化に注目が集まります。各企業はこれを機に、実際のマーケティング戦略を再評価し、多様な施策を展開していくことが望まれます。