児童書『てっぺんの葉っぱ』が教える考えることの重要性

株式会社新興出版社啓林館が展開する文研出版から、新たに児童書『てっぺんの葉っぱ』が発売されました。この作品は、小学生以上を対象としており、思考力や問題解決の大切さを優しく伝える内容となっています。この本を通じて、子どもたちに失敗を恐れず、考える力を育むことが目指されています。

あらすじ

物語の主人公、ユリアちゃんとマチの物語が展開します。ある日、マチはユリアちゃんに言われるがままに、二階の窓から花瓶の水を捨ててしまい、その水が先生にかかってしまうという思いがけない出来事が発生します。怒った先生とのトラブルや、友達との喧嘩から、マチは魔女ババの言葉「てっぺんの葉っぱが願いをかなえる」を思い出し、物事の解決を図ろうとします。

このエピソードは、実際の著者であるおおぎやなぎちか氏の体験をもとにしています。実際には、花瓶の水ではなく習字の墨を捨ててしまったが、その水が来客の頭にかかるというハプニングがあったそうです。この出来事を通じて、どのように考え、行動するかが重要であると著者は伝えています。

編集者からのメッセージ

編集者は、本作品を通じて子どもたちが考える力を育むことに期待を寄せています。「どうしよう」と思った経験は、誰にでもあるはずです。それを通じて、自分で考え、解決策を見出す力が育まれることが大切です。この物語が、読者にとってそのきっかけとなれば嬉しいとのことです。

著者とイラストレーターの紹介

この作品の著者であるおおぎやなぎちか氏は、秋田県出身であり、児童文学作家として多くの受賞歴があります。代表作には『しゅるしゅるぱん』や『オオカミのお札』シリーズなど、多岐にわたる分野で活動しています。

イラストを担当するイシヤマアズサ氏は、大阪府を拠点に活動しているイラストレーター及び漫画家です。主な作品として『真夜中ごはん』や『まほうのアブラカタブレット』があり、その独特なタッチで読み手を魅了します。