新たな働き方を提案する「セットアップオフィス」導入

いちごの新たな試み

不動産業界のリーダーとして名を馳せるいちごが、東京の台場地区に位置する「トレードピアお台場」に、画期的なオフィススタイルである「セットアップオフィス」を導入しました。

これにより、企業が求める効率的なスペースの提供を実現しています。本記事では、いちごが目指す『サステナブルインフラ企業』としてのビジョンを通じて、オフィスの新たな形を探ります。

セットアップオフィスとは？

「セットアップオフィス」は、従来のオフィススタイルとは異なり、入居者が必要な内装や設備が事前に整った状態で貸し出されるオフィスのことです。これにより、入居時の設計や工事にかかる手間を大幅に削減でき、企業は短期間でビジネスを開始することが可能です。また、退去時の原状回復に伴う廃棄物も削減され、環境への配慮にもつながります。

いちごでは、この新しいスタイルのオフィスを通じて、入居者の多様なニーズに応え、実用性とデザイン性を両立しています。これにより、優れた入居率を実現しています。

トレードピアお台場の魅力

東京都港区台場に立地するトレードピアお台場では、美しい東京ベイの景観を楽しむことができるだけでなく、オフィス自体も『Azure』というコンセプトに基づき、デザインされています。澄んだ空の色彩や煌めく海の色を取り入れた空間は、入居者にとっても心地良い環境を提供します。

実際にこのオフィスに入居した「DRAMA TIMES株式会社」の取締役、于深氏は、シンガポールに本社を置く同社の日本事業の成長に伴い、移転を決意した背景を語っています。大阪などの大都市での混雑を避け、静かで開放的なお台場を選んだ理由は、クリエイティブな発想を促すためでした。

環境への配慮とカルチャーの融合

さらに、トレードピアお台場は2021年に環境配慮の指標であるCASBEEでSランクを取得し、オフィスビルの環境性能にも最大限配慮しています。日常的にアートに触れられる「Bay Village Gallery」や、地域の農業と連携した「Bay Village Farm by grow」など、地域と文化の融合を考えた空間づくりがなされています。

また、音楽やコミュニケーションを楽しむイベント「100万人のクラシックライブ」や「Meet The Neighbors!」なども開催し、働く場と文化的な活動をつなぐ新しい試みが行われています。

今後の展望

いちごはショップやカフェなど、オフィス以外の施設も展開し、地域や文化とつながる場を提供していく方針です。企業が仕事をするだけでなく、地域の人々とも交流できるオフィス環境は、今後ますます重要になってくるでしょう。

「トレードピアお台場」は総合的に見て、現代の多様な働き方を支えるための最適な場所と言えます。今後ますます進化していくであろうこのオフィスに、私たちも注目していきたいものです。