アジレント、次世代のLC/MSシステム「InfinityLab Pro iQ」を発表

アジレント、新たなLC/MS技術が誕生



アジレント・テクノロジー株式会社は、数々のラボのニーズに応える新しいシングル四重極LC/MSシステム「InfinityLab Pro iQシリーズ」の革命的な技術を発表しました。このシリーズは「InfinityLab Pro iQ」と「InfinityLab Pro iQ Plus」の2モデルがあり、いずれも独自の機能を持っております。このシステムは、特に低分子治療薬、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質といった重要な分子の分析に最適化されています。

多様な応用分野への対応



新たな「Pro iQシリーズ」は、製薬業界、バイオ医薬品、学術研究機関、環境試験、食品安全、化学材料といった、非常に幅広い分野での使用を意図して設計されました。これにより、精度と感度の高いインテリジェントな設計が実現され、ルーチン分析から高度な解析まで、科学者たちは高品質で信頼性の高い結果を得ることができるのです。特に、分子量の確認や不純物のプロファイリング、生体分子の特性解析、微量汚染物質の検出、化合物の精製などにおいてその優位性が発揮されます。

科学的発見の新しい道



アジレントの液体クロマトグラフィー部門任務のバイスプレジデントであるイリス・マンゲルショッツ博士は、「Pro iQシリーズの導入は、液体クロマトグラフィー技術の未来を再定義するものであり、我々は引き続き顧客に革新的なソリューションを提供していきます」と述べています。この新システムを使うことで、研究者はこれまで以上の知見を効率的に得られるようになります。

性能と安定性



「Pro iQ」シリーズは、非常に高い性能と感度を備え、複雑な生体分子モニタリングや不純物の検出に理想的です。また、質量分析による分取精製にも対応しており、ターゲット化合物を高精度で単離することができます。Pro iQ Plusモデルは、ハイエンドアプリケーション向けに特化していて、Agilent Jet Stream(AJS)技術により感度が大幅に向上しました。これにより低分子と高分子の分析が可能となり、特に高度な研究開発環境での要求にも応えます。

効率的な運用設計



このシステムは、運用効率と使いやすさにも優れています。従来のUV検出に比べて、特異性と選択性に富んでおり、分離されていない化合物でも迅速に確認できます。Pro iQシステムの質量範囲はm/z 2~1,600に最適化されており、ラボの標準的なワークフローに安心して取り入れることができます。

幅広い適応性



アジレントのプロダクトマーケティング担当アソシエイトバイスプレジデントであるジェニファー・ガシュは、「Pro iQシリーズの汎用性は、さまざまな分析分野に新たなチャンスを提供する」と述べています。医薬品開発から生物製剤、環境試験、学術研究に至るまで、科学者たちが必要とする精度、感度、インテリジェンスを兼ね備えたプロダクトとなっています。

アジレント・テクノロジーは、分析ラボや臨床検査室向けのテクノロジーにおいて、グローバルなリーダーとしての地位を誇っています。お客様が直面する複雑な課題に対する信頼性のあるソリューションを提供することを目指しており、2024年度の売上高は65億1000万米ドルを超えています。

今後の研究開発に寄与する「InfinityLab Pro iQシリーズ」に注目が集まります。

会社情報

会社名
アジレント・テクノロジー株式会社
住所
東京都八王子市高倉町9-1
電話番号
042-660-3111

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