次世代医薬品開発を支えるナノトラッキング分析装置「エンビジョン」
昭光通商株式会社の連結子会社である昭光サイエンス株式会社が、バイオ医薬品やナノテクノロジー分野における粒子解析に特化したナノトラッキング分析装置「エンビジョン」の国内総代理店契約を締結しました。この装置は米国カリフォルニア州のハイペリオン・アナリティカル社と提携して開発されたもので、2025年7月に東京ビッグサイトで開催される第7回ファーマラボEXPO東京で初めて展示される予定です。
装置の性能と特徴
エンビジョンは、従来の機器に比べて高感度な検出が可能で、再現性や操作性も向上しています。これにより、次世代医薬品開発における各種分析用途での利用が期待されているのです。具体的には、ドラックデリバリーシステム(DDS)用のナノ粒子研究、製造、品質管理などにおいて、その性能が光ります。日本国内においても、このDDS分野はバイオ医薬品の需要増加に伴い、さらなる市場の拡大が予想されているため、エンビジョンの需要も高まることでしょう。
ファーマラボEXPO東京における展示内容
第7回ファーマラボEXPO東京は、医薬品、化粧品、再生医療に関する日本最大の展示会です。ここでは、各国から多くの業界関係者が集まり、最新の研究開発機器やソリューションが一堂に出展されます。エンビジョン以外にも、いくつかのユニークな装置が展示される予定です。それらは、液中の粗大粒子を定性・定量できる装置や、希釈なしで粒子径分布およびゼータ電位を測定できる装置などで、バイオナノプロダクトの評価に高い効果を発揮します。
ハイペリオン・アナリティカル社の背景
ハイペリオン・アナリティカル社は、2019年に設立され、ナノ粒子解析技術に特化した分析機器に取り組んでいます。同社の創業者であるDuncan Griffiths氏は、粒子特性評価の専門家であり、彼の豊富な経験がエンビジョンの開発に大いに活かされています。彼は、カリフォルニア大学アーバイン校で化学を学び、世界的な分析機器メーカーでの技術者経験もあります。
昭光サイエンスの今後の展望
今後、昭光サイエンスは顧客のニーズに応える形で、製品の販売だけでなく、技術サポートも強化していく考えです。特に、次世代医薬品の研究開発をサポートするための技術的な支援が重要な柱となります。このような新しい技術の導入は、医薬品開発における諸問題の解決につながると期待されています。
まとめ
エンビジョンの登場は、国内外の医薬品開発に新たな視点を提供することが期待されます。展示会に参加予定の方々は、ぜひエンビジョンを直接見て、その技術の進化を実感してください。