新刊紹介:『キャリアオーナーシップの教科書』
2025年の9月30日、パーソルキャリア株式会社によって待望の実践書『キャリアオーナーシップの教科書』が刊行される。この本は、同社が運営する「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」が4年間にわたり実践してきたスキルやノウハウを集約したもので、企業の人的資本経営を目指すものだ。
キャリアオーナーシップとは
キャリアオーナーシップとは、個人が自分のキャリア形成に対して主体的に関与し、その成長を促進させる概念である。本書では、この考え方を基に、社員のキャリアオーナーシップを組織文化として根付かせるための具体的な方法やステップを提示している。特に、社員の主体性を引き出し、企業の成長につなげるためのヒントが満載だ。
コンソーシアムの活動と実践例
「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」では、2021年の立ち上げ以来、55社以上の企業と250名以上の人事パーソンが参加し、様々な課題に取り組んできた。具体的には、制度の設計や文化の醸成、マネジメントの変革、アプローチ方法など、社員が自らのキャリアを築くための環境整備に主眼を置いて議論がなされている。
本書の中では、これまでの活動を通じて得られた実践的知識が整理され、制度と行動を結びつけるための仕組みやプロセスが具体的に提示されている。特に、社員のキャリアに対する消極的な態度をどのように改善していくかという点に関しても言及されており、実行可能なアプローチが示されている。
読者特典とサポート
本書を手にする読者は、過去にまとめられた「はたらく未来白書」や「キャリアオーナーシップ経営の打ち手119」、「相互副業や越境メンタリングに関する実証レポート」、さらには雇用の流動化に伴う調査結果など、貴重な資料を一括でダウンロードできる専用ページも利用可能だ。これにより、読者は効果的に情報を活用し、自社に即した運用手順を見出すことができる。読者の小さな一歩を後押しするための具体的な方法も提供されており、実践に役立つ内容となっている。
出版情報
本書は日本能率協会マネジメントセンターから刊行され、336ページにわたる豊富な内容が詰まっている。定価は2,200円(税込)となっており、全国の書店やオンラインストアで購入が可能だ。具体的なAmazonや楽天ブックスでのリンクも公開されている。
組織変革のための一歩
本書が目指すのは、単なる理論書ではない。実践を通じて、個人のキャリア形成を企業の持続可能な成長に結びつける方法論を提供することだ。人事担当者及び経営者は、本書を手にしながら新たな働き方と組織文化の構築に挑戦していくことが求められる。
新しい時代の働き方を見据え、キャリアオーナーシップを育む企業文化の醸成に向けて、個々の成長を支援する取り組みが広まることを期待してやまない。